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2023年10月 沖縄やんばるへ2

やんばるへの旅も後半戦。今日は東村から今帰仁へ向かう。が、まず、昨夜行った森のふくろうへ寄る。周囲の景色を確かめたかったのだ。

店の前を流れる小川に沿ってシマヒギリ?かな、赤い花が群れ咲いていて、そこに無数の蝶が群れていた。蝶の楽園。

さあ、南下。名護市へ入る。カヌチャリゾートに寄ってみると、真正面に辺野古の埋め立て工事現場が見える。

この海を本当に埋め立てられるのかしら。

大浦湾を回り込めば、キャンプシュワブの正門前。警備員達がずらり整列している。国道反対側には反対派のテント。通り過ぎて、辺野古の町をうろつく。ホテル・ハイビスカスの舞台となったホテルは取り壊されてしまったようだ。漁港へ行くと、米軍用地との間にフェンスが張られ、警備員が双眼鏡でこちらを監視していた。
コーヒーを飲みたくて、名護市営市場へ。イノーコーヒーショップはテイクアウト専用。お客が次々やってくる。香り高い美味しいコーヒーだった。Wさんは名護市の仕事を長年やってこられたので、周辺には詳しい。案内してもらった。

市場の中は、そんなにたくさん店がある訳ではない。野菜、肉、魚介。
こちらがイノーコーヒーショップ。自家焙煎のコーヒー豆で丁寧にハンドドリップで淹れてくれる。外国人のお客さんも複数組見かけた。隣のパン屋さんも美味しそうだった。
こんな店があるんだ! 一度ぜひ来てみたい。

さて、昼メシは何を食べようかと相談の結果、ヤギを食べることに。国道58号沿いに、ヤギの幟を出す店があったとWさん。早速、向かったが、最近ヤギは人気が高く高騰してしまい、今はヤギは出してないと言われた。へえ、そんなことになってるのか。では、少し戻って、道路脇に黄色い派手なヤギ汁の看板を出している店へ。うろうろ探し回ってやっと辿り着けば、昔は店で食べられたが、今はテイクアウトのみ。うーん、それは寂しいなあ。他へ行こう。と、屋我地島のそば屋を目指した。もともと南風原で繁盛していた店がこちらへ移転したらしい。上原そば。お洒落な建物の2階。いい眺め。

海が見えるテラスにも席が用意されていた。
テビチそばを注文。トロトロのテビチが2本も。麺は全粒粉でコシがある。
右下の青瓜の漬物も手造りっぽくて美味しい。

屋我地島の漁港は海の中にむりくり造ったコの字形。潮が引いて、浅い海の中で釣り竿を投げる人が3名ほど見えた。

隣の古宇利島が近くに見える。腰まで浸かって釣りをする人がいる。海が美しい。

古宇利大橋を渡って、古宇利島へ。まずは島を1周。2㎞足らず。大橋のたもとの古宇利島の駅ソラハシ。内外の観光客で大賑わい。ここだけまるで別世界。飲食店もたくさん。どの店も島外の人がやっているそうだ。

買い物をしたり、飲食したり、観光客のたまり場。バスで運ばれてくる団体さんも多いみたい。大橋の反対側のビーチにも大勢のひとがいる。

島を抜け出し、今帰仁村へ。一度、ホテルの前を素通りして今帰仁城跡。世界遺産だけあって、ずいぶんきれいに復元されていた。オオシマゼミの鳴き声がうるさいほど。火の神を祀る祠では、線香を上げている人もいた。

入口の向こう、石段の両側はカンヒザクラ並木。1月には花が咲く。
城跡のどんつき、志慶真門郭。海の向こうに伊是名島。

城跡の博物館で、黄金の刀のレプリカなど見た後、かつての城下町、今泊の集落を少し歩いた。公民館前には樹齢300年以上というコバテイシの巨樹が聳えている。集落内はフクギの並木がよく残っている。フクギ並木は備瀬が有名だが、規模と手入れされている様子はこちらの方が上ではないか。

狭い道の両側にフクギ並木。フクギはきちんと剪定されている。
宿泊できそうな古民家も集落内には何軒か見られた。のんびりできそう。

ホテルの方へ少し戻り、長浜ビーチへ。結婚式の前撮りしようとしているカップルがいた。

乗馬して海の中を歩いていた。牧場からここまで来るプランがあるのかな。

さて、今夜の宿はブエナビスタホテル。キューバと関係あるのかしら。トリプル1部屋。

ブエナビスタホテル。1階にセブンイレブンがあるのは便利。

晩メシはホテルの前の道路を渡った所にある店、なごみ。昨日、Wさんが予約してくれたはずが、通っていなかった。ま、席はあったからいいけど。ニガナ白和え、刺身酢味噌和え、モズク天ぷらなどつまみつつ、泡盛はまるだい30度。これはしっかり旨い。

モズク天ぷら。たっぷり盛ってくれた。気がつけば、奥の座敷も満席だった。
沖縄では刺身といえば、酢味噌和えだった、昔は。これはこれで旨いのだ。
地元、今帰仁の泡盛、まるだい。

吞んで、食べて、今夜はひとり2500円ほど。十分なり。ホテルに戻り、今夜はちゃんと大浴場。行ってみたら、本当にだだっ広い風呂場だった。3人でのんびり手足を伸ばして入浴できた。風呂上がり、泡盛など飲もうかと思っていたら、歯磨きもせずに寝落ちしていた。
翌朝、海まで散歩。海の近くは墓地。お墓はどこの家のも皆デカイ。びっくり。

朝日は見えなかったが、朝焼けの雲がきれいだった。
道路脇のハウスは春は名産のスイカ、今はゴーヤを栽培していた。

朝風呂にひとりで。

本当に広いブエナビスタホテルの大浴場。ただ、夕方は18時から、朝は7時からと遅いのだ。

さあ、やんばるの旅も最終日。今日はWさんは途中で別行動。水納島へ行くという。実は、水納島、いずれ泊まりがけで来るつもり。Jさんは何度も泊まっている。なので僕たちは瀬底島へ行く。備瀬へ寄って、下車はせず車中から様子を偵察、フクギ並木通りだけは保たれているが、外れへ行くと、ド派手な大観光地になってる。水納島行き船が出る渡久地港近くの本部町市場。市場の店が開いてない。向かいの仲宗根ストアはちゃんと営業中。お弁当類の種類豊富。港へ。と、驚くほど大勢の船待ち客。そうか今日は土曜日。日帰りで海遊びに行く人がたくさんいるんだ。入港してきた船も大きい高速船でまたまた驚いた。

続々と水納島行き船にお客が乗り込んでいく。水納島までは15分。

Wさんを見送った後、橋を渡って瀬底島へ。この島も大観光地だった。一番のビーチ、瀬底ビーチ前にはヒルトンホテルが聳え立つ。ビーチの駐車場は1日1000円もする! ひえー。

瀬底ビーチの目の前には平べったい小さな水納島が見える。
パラソルや海の遊び道具は種々借りられる。水着になって海に入っている女性もいた。
ここもインバウンドのお客さんが多そうな感じ。

島をぐるり回ってみる。砂浜はあまりなさそうな感じ。岩場へ下りる小道があった。

イラブチャーを狙ってるけど、エサを獲られるばかり、とぼやいていた。

戻ってくるWさんを待つために渡久地港の駐車場に車を置いて、周辺を散歩。

少し離れた桟橋に派手な船が着いた。那覇から直行の高速船。ちょうど次の水納島行きの船に接続できる時間。水納島行きツアーに参加する若い子らが下船してきた。後で料金を聞いたら、1000円とメッチャ安い。さらに65歳以上は500円だそうな。今度乗ってみなきゃ。

帰ってきたWさん、水納海運の事務所へ入っていく。昔、水納島で世話になった人が今は島ではなくこちらの事務所にいるという。かつての船長さんは今は社長さん。コロナ前は年間6万人の人が水納島へ来ていたという。少しずつ戻っているようで、今日も実は修学旅行生のために増便していた。数年後に新造船計画があるが、昔は3億円ほどで造船できたが、今は7億円以上かかる。35年ほど前までは定期航路すらなく、島の人たちは小さな木造舟で行き来していたという。今、島に250人収容のホテル建設の計画が進んでいるそうだ。島の人の暮らしに恩恵があればいいのだが。
昼メシは名護の有名店、宮里そばへ。

昭和の香り漂う宮里そば店内。食券を買って席につく。ほぼ満席状態。客層は赤ちゃんから老人まで幅広い。
食べたのはそば小。これで量は十分。500円。昆布が美味しい。そばは伝統的な味。

近くの名護市役所を見る。

1981年、完成当時は画期的な建築物だったはず。老朽化が進み、反対側の庇に載せられていた56個のシーサーは撤去されてしまった。

さて、いよいよ帰路に。Wさんイチオシの恩納村、おんなの駅なかゆくい市場へ寄った。野菜が豊富で安い。飲食店も、魚介類や天ぷらなどが買ってその場で食べられる。大賑わい。

おんなの駅なかゆくい市場。

まだもう少し返却まで余裕がある。やちむんの里へ寄った。ここでもWさんのかつての同僚をアポなし突然訪問。

大きな窯元。
北窯売店。

Wさんのかつての同僚、在宅だった。少々おしゃべりさせていただき、巨大ヤマイモを見せてもらった。50㎏、60㎏のイモができるそうな。
さて、後は一路那覇へ。ゆいレール古島駅近くのGSで満タン給油、市内へ突入し、遅い便に乗るWさんを旭橋で下ろして、車の返却、空港へ送ってもらった。
かなりの余裕があるので、まずは空港ビル3階の外れにあるケンミン食堂へ。こちらはつまみ類は少ないので、軽めで終了。1階の真反対、空港食堂へ。ここで軽く吞んで食べて。いやあ、実り多いやんばる旅であった。

国際ターミナルの上の端っこ。ケンミン食堂。
こちらは空港食堂の豆腐5種。泡盛も一緒に。

再訪したい場所がたくさん生まれた。また来なくては、沖縄。

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