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2022年9月 徳島

甥っ子の結婚式に出るために徳島へ。自分たちだけでなく、長男、次男家族もそれぞれ別便で徳島入り。3連休の中日に式だが、あいにく台風直撃の週末となりそう。本当は昨年、結婚式の予定だったが、コロナのため延期になり、ようやく晴れの日となるのだ。お天気ぐらい良くしてやってよ。

土曜日は雨は少し降っているが、さほどの悪天でもなかった。
吉野川も普段通りの流れ。

ホテルは徳島駅前の天然温泉付きサンルート。徳島駅の様子も本日はフツー。

昔から駅前に高いヤシの木がある。南国ムード演出かしらねえ。
そのあたり、昭和の香りが居残ってるなあ。

チェックインすると、先に到着していた3歳の孫が部屋にやって来て、ベッドを飛び渡って大暴れ。初飛行機搭乗の興奮がまだ冷めやらないようだ。夕食は6月に下見しておいた鳴帆渡という店で、長男次男らと一緒に。全員集合は久しぶりのこと。お子様メニューはなかったが、追加注文した出汁巻き卵が美味しいとむしゃぶりついていた。

ボウゼ寿司。ボウゼはエボダイのこと。徳島ではこれを酢〆の姿寿司にする。
お祭りに欠かせないご馳走である。こちらのお店は姿寿司ではなく、
身だけを上品な酢〆にしてあった。
前回も出してくれた店の名物、レンコン饅頭。
徳島はレンコンの大産地。
刺身盛りは、モチガツオ、カンパチ、車エビ、炙りサワラ、地ダコ。
徳島周辺で揚がる魚は種類が実に多く、旬の魚はとても美味い。

長男とぼくは、徳島の地酒を次々。今小町、鳴門鯛、芳水。残念ながら旭若松は置いてない。料理はこの後、天ぷら、牛ステーキと続き、〆は梅ジャコむすびとジュンサイ入りの赤だし。
実は、徳島県ではおトクなグルメクーポンを発行していて、義弟ヨメさんの尽力で5冊分買えるように手配してくれた。このおかげでずいぶん今回の支払いは安く済んだ。

1冊5000円で購入すると、7500円分の支払いができる。すでに完売だそうな。

念のため傘は持って出ていたが、結局、使うこともなくホテルに戻った。温泉に浸かって、寝酒を吞んで早寝。
さて、結婚式当日、早朝、曇ってはいるが雨は降っていない。6時開始の朝風呂は大賑わい。朝食は軽めに済ませた。予約しておいた2台のタクシーに乗って会場へ。カミさんや次男家族は控え室で着替え。

天気予報は台風の影響で雨だったので、屋内で結婚式の予定だったようだが、
なんとか保ちそうな空模様なので、急遽、お庭で人前式が行われた。
甥っ子は地元のサッカーチーム、ヴォルティスの熱烈なファン。
東京から来るはずだった友人の一部は、飛行機が欠航しそうで来られなかった。
孫はお菓子のブーケをプレゼントしてもらって、やや緊張気味に記念撮影に収まっていた。

結局、結婚式、披露宴の間はずっと雨も降らず、無事に皆さん帰ることができて何よりだった。出席された皆さんに祝福されて、甥っ子夫妻は本当に幸せそうだった。末永くお幸せに。
次男家族は予定のJAL便が欠航したため、ANAの早い便に振り替え、式場からタクシーで空港へ直行し、無事に帰宅した。
長男夫妻はこの日の最終便に振り替えたため、一度ホテルに戻り、すぐ脇にある居酒屋安兵衛で吞むことにした。

日曜日の午後、雨は降らず、風もさほど吹いておらず、ヤシの木も静かだった。
安兵衛名物、やきとり(かたい)。
親鶏とも呼ばれる高松あたりでも好んで食べられる廃鶏。噛み応えがあって旨味が溢れる。
くじらカツも旨い。すだちサワーが進む。
16時から長男と2人で呑み始め、17時過ぎにカミさんと長男ヨメさん合流。

長男夫妻は18時にタクシーで空港へ向かった。夜は風呂上がりにビールを吞むぐらいにしておいた。
翌朝。昨日鹿児島に上陸した台風14号は九州北部へ。徳島へも最接近予定。本来、連休最終日のこの日、午後便で帰る予定だったが、欠航となり、最終便に変更していたが、それも欠航。しょうがないので、明日の便に変更し、ホテルを1泊追加した。飛行機だけでなく、列車もバスもすべて運休。朝から時折、強風と激しい雨に見舞われている。昨日でなくて良かったよ。

駅にはバスもタクシーも人もいない。お店もほとんどが臨時休業。
ヤシの木が激しく揺れている。朝はまだ雨はさほど降っていなかった。
どうせ、1日部屋に籠もりっきりになるのだから、と朝食はたっぷり食べることにした。
名物のフィッシュカツや竹輪もある。レンコンメニューも複数。
次第に風も強くなり雨もドバドバ降り始めた。

1階のコンビニでビールや漫画本を買ってきて、籠城態勢ばっちり。と、そこへ義弟から電話があり、てっきり昨日の夜に帰ったと思ってましたと。お昼に亀甲を予約したから、その前に土産でも買ったら、と言ってくれた。迎えに来てくれた車に乗り、イオンへ。今年はすだちが不作で高値と聞いていた。昨日、駅地下の土産売り場で見たら、1箱が2500円もする。が、イオンはエライ。1箱950円。義弟ヨメさん曰く、今の時季やったらホンマは7~800円なんやけどな、とのこと。
さて、12時過ぎ。寿司屋の亀甲までは、歩いて5分もかからないのだが、台風の怒ピーク。猛烈な雨と風。傘など役に立たず。びしょ濡れになって亀甲へ飛び込んだ。今回は、ここに寄れるとは思っていなかったので心底ウレシイ。

徳島周辺で揚がった魚介を美味しく食べさせてくれる寿司屋、亀甲。
マグロ、地ダコ、カツオ、ホッキ貝、車エビなどなど、旨いこと。
エビの頭とシッポは焼いてもらって。これまた旨い。
ウナギは関西式で蒸さずに焼く。皮目がパリッとして香ばしく旨い。
握りは、イカ、マグロ、自家製シーチキン。
さらに、ここしばらくお目にかかれなかったサバ棒寿司がたまたまあって、
久しぶりに食べることができた。感激。

店を出る頃には、雨風は収まり始めていた。ホテルに帰り、最上階の温泉へ。さすがに今日は外の露天へは出られない。部屋へ戻ると、爆睡してしまった。夜はビール、カップ酒をお供に、持ち帰りのサバ棒寿司と太巻き。食べ過ぎた。

芳水のワンカップ。
亀甲の太巻き。

さて、翌朝。昨日の暴風雨がウソみたいに穏やかな駅前。

バスもタクシーもいて、日常に戻った徳島駅前。

今朝の朝食はホテルではなく、駅前のセルフうどん“やま”へ。

7時半から営業している。ここで朝食を済ませて学校や職場に行く人も多い。
きつねうどんの小とワカメ天、ちくわ天。小がフツーの並ぐらい。
並にすると大盛りサイズで出てきて食べきれない。

チェックアウトし、空港行きのバスに乗ると、吉野川は台風の跡を見せていた。

吉野川は、広い川幅一杯に濁流が渦巻いていた。


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