サックス動画撮影用の機材について考える
カラオケに合わせてサックスを演奏している動画をそこそこの音質・画質でYoutubeにアップするための機材について考えてみました。撮ってアップするだけならスマホで撮ってそのままアップすればよいのですが、もう少しクオリティを追求するパターンです。あくまでもアマチュアで出せるレベルのコスト、そして、(カラオケ屋で収録することも考えて)そんなにかさばらないという前提条件です。
いくつか重要な課題があります。
課題1:音楽用ビデオレコーダーは画質が悪い
音楽用に特化したビデオレコーダーというと今やZoomのQ2N-4K、そして、つい最近出たQ8n-4Kがあります。私もZoomの製品は、(ディスコンになった)Q4n、そして、Q2n-4Kを持ってます。これらの製品、音質はさすがZoomで綺麗に録れるのですが、画質がイマイチなんですよね。ひどいというほどではないのですが、4Kとは言っても、固定焦点の監視カメラのようなテクノロジーなので、最新のスマホの画像にも劣ります。自分のメモ用であればよいのですが、作品として残すにはちょっと厳しいものがあります。
課題2:スマホやビデオカメラは音質が悪い
一方、画質に優れるスマホやビデオカメラは音質がイマイチです。これまた、自分のメモ用であれば何の問題もないのですが、もっと良い音で撮りたくなってしまいます。Youtuber用と言われているミラーレスのSONYのEV-Z10を最近買ったのですが、画質は素晴らしい一方で、音質はイマイチです。ナレーションであれば問題ないですが、サックスの生音はレンジ不足という感じです。スマホに外部マイク(iPhoneならZoomのiQ7等、AndroidならZoomのAm7(持ってますので後日レビューします))を接続すると大部マシになりますが、次の課題3の問題が生じます。
課題3:どっちにしろマルチトラックで撮らないと綺麗な音にできない
仮にビデオカメラに良い外部マイクを付けても、カラオケ音声をスピーカーから出して一緒にマイクに撮ると綺麗には録れません。カラオケは別途ラインで入力する必要があります。また、できれば一発録りではなく、マルチトラックで撮っておいて、後からミキシングできるようにしたいところです。
上記の課題を全部クリアーにしようと思うと、結局、映像と音は別の機器で録って最後にまとめるしかないと思います。
ということで、現状、自分は次のようにやっています。
映像はEV-Z10で撮影(スマホでもOK)、録音もするがあくまでも同期用
音はノートPCにベリンガーのオーディオI/Fと、オーディオテクニカのちゃんとしたマイクを付けて、REAPERというDAWで録音
メインPCでAdobe Premiereを使って映像と音声を同期し、エフェクト処理
録音は普通のマルチトラックレコーダーを使っても良いのですが、メインPCとのデータのやり取りがめんどくさいです。ということで、使い古しのノートPCにREAPERというDAWをインストールして(REAPERは1ライセンスで複数PCで使用可能です)、MTR代わりに使っています。録音ファイルをOneDrive上においてメインPCと同期しているので非常にラクチンになりました。
Adobe Premiereには音声の波形を見てクリップを同期してくれる機能があるので、それを使ってカメラの映像(に付随するメモ用の音声)と本来の録音のとを同期しています。この機能がない動画編集ソフトの場合は、冒頭で柏手を打つなどしておいて、波形を見て手作業で合わせることが必要になるでしょう。
高画質で、かつ、マルチトラックで高音質録音できるビデオカメラが登場すれば別ですが、アマチュア向けにそういう製品が出てくるとは思えないので、この方式が最適解なのではと思います。
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