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小学生ロボコンのキャンプに参加しました!

こんにちは、エンジニアの花守です!
厳しい寒さの中に暖かさの片鱗を感じる季節となってまいりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

ユカイ工学の教育事業「kurikit」では、日頃より小学生ロボコンの企画や運営に協力しています。
そしてこの度、小学生ロボコンの全国大会へ挑む子供たちが集う「全国大会事前キャンプ」に、お手伝いとして参加する機会をいただきました!

今回は、寒さを吹き飛ばすホットな学びの多かったキャンプの様子を、じっくりとお伝えしたいと思います。

小学生ロボコンとは?

小学生ロボコンは、全国の小学生を対象としたロボットコンテストです。

2020年から始まった小学生ロボコンも今回で4回目。
今では、各地で地方予選会が行われ、北海道から九州までの様々な地域の小学生が参加する大きなコンテストとなりました。

参加する小学生達は、毎年変わるルールに沿ってロボットを製作し、そのアイデアを披露します。

小学生ロボコン公式サイト

全国大会事前キャンプとは?

2022年11月から2023年1月までに行なわれた各予選会を勝ち抜いた24名は、全国大会への切符を手にします。
例年通りであれば、この狭き門を潜り抜けた参加者たちが全国大会で火花を散らします。

ですが、今年の全国大会は一味違います。参加者たちは3人1チームとなり、協力して競技を行うのです!
これまでライバルとして競い合った相手と協力しながらロボットを作るのが、今回の大会の最大の特長です。

全国大会事前キャンプは、そんなチームのはじめての顔合わせの機会となっています。
レクリエーションや作戦会議、プログラミングのワークショップを通してものづくりの絆を深めるのが、今回のキャンプの大切な目的となります。

キャンプの様子

キャンプが行われたのは、茨城県の木更津にあるクルックフィールズです。
大自然の中にあるこの施設では、園内で育てた食材を使った食事や、植物を利用した排水のろ過など、自然のサイクルを利用した暮らしに触れることができます。

また、園内に点在する草間彌生さんの作品に触れることで、日常ではまず得られない様々な刺激を体験することができます!

場内に飾られている草間彌生さんの作品

1日目

うみほたるの渋滞を乗り越えた小学生たちの最初のミッションは、自己紹介です。
同じチームになった3人と、各チームに1人ずついるメンターの計4人でお話ししながら親睦を深めていきます。

自己紹介と昼食を済ませた後は、施設の見学です。
農業設備や様々なオブジェを間近に感じながら敷地内を散策し、ワークショップの会場へと向かっていきます。

そしていよいよ、プログラミングワークショップが始まります!

今回のワークショップでは、全国大会に登場する自動ロボットのプログラミングに取り組みます。
得点を入れる的となる自動ロボットには「できるだけ得点を入れられないようにする」という動きが求められます。

また、今回のワークショップには、ユカイ工学が特別に製作したプログラミングキットを利用します。
このキットは、これまでにユカイ工学が発売してきた「ココロキット」や「ココロキット+」ではできなかったロボットプログラミングを体験できるキットとなっています。

今回のワークショップ限定のプログラミングキット

参加者たちはまず、プログラミングキットの使い方や自動ロボットの動かし方について学びます。
次に、様々な動きの基礎となるプログラムの作り方を学び、自分の思い通りに動かすテクニックを身に着けていきます。

ワークショップが進むにつれて、「こうすればあんな動きができる」「この動きをするにはどうすればいいだろう?」といった声があがり、議論が活発になっていきました。

チーム内の議論に熱が入り始めたところで1日目のワークショップは終了。
次は、作戦会議の時間です。秘密基地感溢れる小型ロッジの「タイニーハウス」内で、チームごとの作戦会議が行われました!

作戦会議が行われたタイニーハウス

心躍る空間の中でのコミュニケーションは大いに盛り上がりました!
2日目にどのようなプログラムを作るのかを話したり、全国大会までにどんなロボットに仕上げるかを話したり、素敵な空間を満喫したりと、楽しみ方に個性が出たのも印象的でした。

その後、夕食や写真撮影、インタビューなど、目一杯詰め込まれた様々なイベントを楽しんだ小学生達は、ホテルに戻って眠りにつきました💤

2日目

爽やかな朝日を浴びながら始まった2日目。施設内の散策もほどほどに、早速ワークショップの開始です!

2日目のワークショップでは、1日目に伝えきれなかった便利な機能や応用的なプログラミングについての説明を行ないました。

これまでに作ったプログラムをよりスマートに書き変えたり、よりよい動きをできるように試行錯誤したりと、学んだテクニックを早速活用する姿にはとても驚かされました!

いよいよ作業も佳境に突入。ワークショップの後半では、プログラムを自由に作り込みながらロボットの装飾も行ないます。
キャンプ中にチームメンバーと考えたチーム名やチームロゴを自動ロボットにあしらっていきます。

最後に発表会を行ないます。自分たちが考えたチーム名やチームロゴ、プログラミングロボットの動きをみんなに発表します。
キャンプ中に別行動を取っていた保護者の皆さんも、発表の間は教室に集合しました。

発表では、「チーム名について話し合っている時に食べていた料理がカレーだったから、チーム名にカレーを入れた」「メンバーとメンターの誕生月をチーム名にした」など、個性豊かなエピソードが披露されました!

一通り発表が終わった後に語られるキャンプの感想はポジティブなものばかりで、運営の大人たちも大喜びでした。
大人にとっても挑戦的だった今回のキャンプが、小学生の皆さんにとって良いものであったことは、何よりの幸せでした。

チームロゴの発表

こうして、キャンプの全行程が終了しました。最後は参加者全員で、青空の下で記念撮影。

別れを惜しみつつも1か月後の全国大会での再会を約束しながら、それぞれの帰路に着きました。

おわりに

小学生ロボコン史上初めての試みとなるキャンプは、参加された皆さんの努力と、遊び心と、学びを楽しむ姿勢のおかげで大変有意義なイベントとなりました。

ユカイ工学としても初めての挑戦ばかりで、むしろ小学生の皆さんから学ぶことの方が多かったように思います。

これからも小学生の皆さんと同じ「ものづくりを楽しむ人」で在るためにも、今回の学びを活かして楽しい製品を沢山作っていきたいと思います!

ワークショップの準備に苦戦する筆者

全国大会のお知らせ

小学生たちの活躍は、まだまだ終わりません!
今回キャンプに参加した小学生達が出場する全国大会が、2023年3月19日、池袋サンシャインシティの噴水広場にて開催されます!

大会は、現地で自由に観覧できる形で開催される予定です。また、Youtubeでのライブ配信も予定されています。大会の詳細は、公式サイトやTwitterにて告知される予定となっておりますので、是非ご確認ください。

アイデア満載のロボットが飛び出すこと間違いなしとなっております。
是非、ご覧ください!

小学生ロボコン公式HP

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