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表情の清々しさは、優しさの表れ? ~【櫻坂46】一期生のSHOWROOM配信を観て~

卒業を控えている理佐さんと原田さんが行うSHOWROOM配信が続いている。
そこでは、一期生が参加することが多いため、彼女たちの普段の関係性が垣間見えてくる。
昨晩行われた原田さん誕生日記念の配信でも、少しずつ参加するメンバーが増えていった。
一人で配信を始めた原田さんをお祝いするために、まず小池さんと齋藤さんが登場する。この並びが「二人セゾン」のフロントメンバーであることを、視聴者から指摘され、「そうだ!」と驚いているのが可愛らしい。
長い年月で培った信頼関係があるため、無理に盛り上げたり、互いに気を遣ったりすることがなくても、自然と仲が良いことが伝わってくる。
この辺りから、長年、さまざまな苦楽を乗り越えてきた絆が感じられる。
グループ内の愛されキャラで在り続けた原田さんが、若干のあざとさを発揮しつつ、天真爛漫に振る舞っている様子からは、デビュー当時、中学生だった彼女の雰囲気がそのまま残っていることがわかる。
出会った時の年齢の印象が、時を経ても変わること無く続いていくことは、誰しも経験することである。学生時代の仲間と久しぶりに会った時など、その時の感覚や会話が一気に蘇ってくるものだ。

そんな三人の中に、突然、バースデーソングと共に、理佐さんが乱入する。
彼女が登場したことによって、一気に場の空気が一変する。
シングルの特典映像にあるドキュメンタリーでも、メンバーが言っていることであるが、彼女のムードメーカーぶりは、こんな場面からも窺い知ることができる。
原田さんに遠慮無くガンガン絡んでいく理佐さんの様子から、初期の「けやかけ」の雰囲気を思い出す人も多いだろう。
最近観ることが少なくなっていた「りさあお」コンビの姉妹感からは、やはり特別なものを感じてしまう。
二人のやり取りは、一期生の間では、日常的なことなのだろう。
どんなやり取りであったとしても、特に指摘したり、絡んだりすることもなく、二人を放置しているのが面白い。
こんな楽屋のような雰囲気が観られるのも、SHOWROOMの魅力である。
今晩も、この二人がSHOWROOMをしてくれるようであるが、理佐さんの卒業メモリアルブックの宣伝としての配信となるため、もう少しよそ行きのものとなりそうである。

昨晩の配信で、理佐さんが「あと2週間で卒業だよ」と言ったことに対して、小池さんが「そんなこと言わんといてよ」と軽く抗議する場面もあった。
理佐さんと原田さんは、もう十分に考え抜いた結果、卒業を決めているということもあり、その表情からもどこか清々しさが感じられる。
しかし、それを知らされたメンバーからすると、口では「卒業する二人の背中を押していきたい」と言っているが、気持ちの踏ん切りがついていないのかもしれない。
卒業コンサートに向けて、リハーサルをしている最中も、彼女たちが「卒業してしまう」という事実を受け入れられない気持ちが、きっとあるはずである。
そのため、当の本人であるお二人から、「卒業」という言葉を聞くことに耐えられないのだろう。
しかし、一見、明るく清々しい表情を浮かべているように見えるお二人も、同じ気持ちであることは間違いない。
グループに残るメンバーの気持ちが痛いほど分かるからこそ、彼女たちは、あえて吹っ切れたような表情を浮かべているということも、お二人の性格からすると、十分に考えられる。
彼女たちがみせるそんな優しさこそ、グループの中で愛され続けている要因である。

最近の彼女たちは、活動を応援してくれたファンや、サポートしてくれたスタッフに対して、感謝の気持ちを何度も伝えてくれている。
いつも笑顔であり続けることを心掛け、かなりのハイテンションな姿を見せてくれることで、「卒業」を明るく楽しいものにしたいという意図もあるのだろう。
そんなお二人の素敵な心配りをどんなに受けたとしても、卒コンで涙を流さないという自信をもつことはできない。

卒業コンサートが、2日間とも生配信されることが発表された。
これは、ファンにとっては、期待がもてる展開だと言えるだろう。
先日行われた日向坂46の東京ドーム公演がそうであったように、それぞれの開催日で、セットリストを大幅に変えてくる可能性があるからだ。
お二人にとってはもちろん、ファンにとっても、彼女たちがやりたいことを全てやり尽くす形で、コンサートが開かれることを心から望んでいる。






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