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世界水準のパフォーマンスとは ~【櫻坂46】世界進出を目指して~
10月20日、櫻坂46が、ヨーロッパ最大級の音楽授賞式「2021 MTV EMA (Europe Music Awards)」の日本部門である 「ベスト・ジャパン・アクト」にノミネートされたことが発表となった。
アメリカMTVの「ビデオ・ミュージック・アワード」に対抗する形で創設された賞のようであるが、1周年を迎えたばかりのグループがノミネートされただけでも、十分に素晴らしい成果であると言えるだろう。
11月15日、投票結果が発表され、見事「ベスト・ジャパン・アクト」を受賞することができた。ファンとしても、自分たちの応援が賞に結びついたことが本当に嬉しい。
【沢山の投票ありがとうございました🙌】
— MTV Japan (@MTV_JAPAN) November 15, 2021
世界に誇るベストアーティストを決定する #MTVEMA ベスト・ローカル・アクト賞"JAPAN BEST ACT"は、#櫻坂46 が受賞🎉おめでとうございます😍 pic.twitter.com/T8P1twTAGa
しっかりと楽曲に向き合い、ストイックにパフォーマンスに取り組んでいる姿勢が評価されたのだと思うが、CD売上げがトップなわけでもなく、MV再生回数が億を超えているわけでもないアーティストが、候補にあがっていること自体に、ファンとしても驚きをかくせない。
ネット社会になったとはいえ、極東の国のミュージックシーンなどは、興味を持たなければ、触れる機会すらない。
今まで、欅坂46のMVは海外からは観られない仕様となっていたようだが、櫻坂46になってから、世界からアクセスできるようになっている。そのため、コメント欄にも、日本語以外の書き込みが確認できる。
NHKの海外向けサービスである「NHKワールドジャパン」内の『SONGS OF TOKYO』に出演するなど、海外進出に向けた着実な活動もあり、少しずつではあるが、存在自体は知られるようになってきているのだろう。
存在を知られるようにアピールをすることは、とても重要なことだが、ここで注意しないといけないのは、「実力が伴わないと逆効果になってしまう」ということである。
特に楽曲数が少ない時期は、1曲の印象が大切である。その点、櫻坂46は、3人センター体制で、違うテイストの曲を取り揃えている。元々、欅坂46時代から、フルVer.でMVを公開する傾向があるが、表題曲レベルの楽曲が3曲ずつ観られるというのは、かなり強い。CDの売上げやストリーミング再生回数という面では、マイナスであるかもしれないが、無料で楽曲に触れる機会があるというのは、かなり攻めた戦略だろう。
楽曲やパフォーマンス、ビジュアルなど、彼女たちのレベルが高いと判断できなければ、このような売り出し方は選択できない。
メンバーのインタビューで、これからの目標を聞くと、「各都道府県でライブがしたい」という意見と共に、「ワールドツアーがしたい」という意見があがる。特に、二期生から、この意見が上がってくることが多い。
普通であれば、「紅白出場」「武道館ライブ」「東京ドームライブ」などが上がってくるはずなのだが、彼女たちは、既に経験してしまっている。
欅坂46としてデビューしてから、駆け足で、大きな舞台を経験してしまっているため、思い描く目標としては、世界に目を向けるくらいしか残っていないのかもしれない。
目標は、高ければ高いほど良い。東京オリンピックなどを観ていても、金メダルをとると公言していた人が、しっかりと結果を残していた。
自分たちの実力を客観的に判断して、他の選手たちの記録と比較することで、だいたいの順位は予想がつく。それでも、金メダルをとることを信じて、試合に臨むことで、日頃の実力以上のものが発揮される。その信念と集中力が、予想を上回るメダルへとつながるのだ。
一見、無理なように感じられる目標であっても、それを意識して、今できることから少しずつ実行していけば、必ず目標に辿り着けるレベルに到達できる。それまでに遭遇する数々の困難や課題に真摯に取り組み、解決していくことで、道は開けていく。
常日頃から世界を意識して、日々レッスンを続けていくことで、彼女たちのパフォーマンスは、より高いものになっていくだろう。
この時、マドンナのワールドツアーに参加していたTAKAHIRO氏の存在は、とても大きい。マドンナが、ライブに向けて準備していた姿勢を直に見てきているからだ。
興行収益、世界一のショーとして、ギネスにも認定されたことがあるワールドツアーに向けて、マドンナは、3ヶ月も準備期間を設けていたそうである。通常であれば、1ヶ月の準備期間のところ、3倍も時間をかけて、徹底的に準備が行われた。
1ヶ月目
振りや動きの確認
2ヶ月目
細かい手の角度や顔の角度の調整
3ヶ月目
目の動かし方や表情の徹底
TAKAHIRO氏は、この準備期間を経て、実際の舞台に立ったとき、緊張のあまり、振りが真っ白になったことがあった。しかし、全く動けないどころか、完璧な振りでライブに参加できたという経験があるそうだ。何も考えなくても、身体が勝手に動き、しっかりと感情がこもったパフォーマンスができるレベルまで、準備が出来ていたので、この事態を乗り越えることができたのだ。
マドンナの高い理想と、それを実現させるための集中力が、ワールドツアーの成功という結果に結びついている。
TAKAHIRO氏も、「これだけやったら良いものができるのは当然」という感想をもったようだが、このような経験は大変に貴重なものである。
素晴らしい経験と実績のあるTAKAHIRO氏を、振付やライブ演出として迎えることが出来ている櫻坂46が、世界に進出していくのは、そんなに遠い未来ではないのかもしれない。