世界最高をめざす姿勢とは ~【櫻坂46】大谷選手から学ぶ「天才の生き様」~
11月19日にエンゼルスの大谷翔平選手が、史上19人目の満票でア・リーグMVPに輝いた。この素晴らしいニュースは、日本をとても勇気づける歴史的快挙として大いに賞賛されている。
高校時代から「世界最高のプレーヤーになる」と発言し、それに向けて、ひたすら練習を続けていたことが、今回のような結果につながっている。高い目標を立てて、それを実現するためには、何をする必要があるのか。綿密に課題を分析し計画を立てて、その細かな課題を一つひとつ達成することで、少しずつ「世界最高」に近づいていることは確かである。
この歴史的快挙が発表された日も、大谷選手が練習をしていたことを通訳の水原さんが明かしている。ナ・リーグMVPを受賞したフィリーズのハーパー選手が、発表当日、家族全員で盛大に祝福していたのとは対照的に、練習施設で発表を待っていたというのが、大谷選手らしいエピソードと言えるだろう。
大リーグに選手登録した当時は、彼の二刀流は歓迎されなかった。投手としても、打者としても一流というプレースタイルは、誰もが無理だと考えていたからだ。
それでも、それを見返すというような反骨精神ではなく、ひたすら、目標である「世界最高のプレーヤー」になるために、どこまで自分がうまくなれるのかということだけを考えて、練習を続け、プレーに専念した。その真摯な姿勢にだんだんと周りも感化されたのか、あれだけ論理的かつ科学的に練習を重ねているのであれば、当然の結果として、投打で一流になれるだろうという考えに変わっていき、彼のスタイルが認められるようになる。本番の試合でも、きっちりと結果を出していったことで、今では当たり前のように、二刀流で出場し活躍している。まさに、これまでの野球界の常識を塗り替えた瞬間と言えるだろう。
また、彼が周りに対して、感謝の気持ちを忘れずに日々過ごしているという話も有名である。陰日向無く、感謝の気持ちを口に出し、態度や行動で表していることが、たびたび話題になっているのをご存じの方も多いだろう。
そして、さらに素晴らしかったのは、国民栄誉賞を辞退していたというニュースである。今回の歴史的快挙に対して、日本政府から国民栄誉賞の打診があったようなのだが、丁重にお断りしたらしい。
彼の「選手としてこれからピークを迎える5年から7年くらいが、もっともっと勝負の年ではないかと思う」というコメントからも、自分自身をまだまだ発展途上と考えていることがわかる。
世界進出を目指す櫻坂46としても、分野は違えども、彼の生き様から学ぶべきところはたくさんある。
①「世界最高」という高い目標を立てている。
②その目標から逆算して、今やるべき課題を
分析する。
③その課題を克服するために、小さな目標を
設定し、ひたすら練習を重ねる。
④常に「発展途上」「未完成」という意識を
持ち続ける。
⑤感謝の気持ちを忘れない。
上記のように一つひとつを見てみると、特別変わったことをしているわけではないことがわかる。しかし、いざ実践してみようとすると、それを継続していくことが、いかに難しいことであるか気がつくだろう。
恵まれた身体的な適性に加えて、このような努力を積み重ねているのであれば、彼のレベルがさらなる高みにまで到達してしまうことは、容易に想像できる。
このような姿勢を貫くことで、評価は後からついてくる。
どんなに賞賛されても、それに満足することなく、「自分は未完成である」という意識で、さらに上を目指す姿勢を徹底していれば、今まで誰も到達したことがないところまで達してしまうだろう。
大谷選手と同様に、素晴らしい素質と環境が揃っている「櫻坂46」にも、ぜひとも「世界最高」のレベルを目指して、さらなる活躍を期待したい。