砂糖なし⭐︎小豆粥?お汁粉?どっちかで悩む⭐︎女の小正月
1月15日は小正月
木の枝に餅や団子(繭玉や餅花というらしい)を飾るような風習はうちにはなかった。
お正月飾りをお焚き上げするお祭りが前日の14日に盛大に行われる。
だからか、小正月の記憶は、せいぜいお汁粉食べたかな?くらいのものだ。
※私の住む地域は、こしあんでもつぶあんでもお汁粉という気がする。
ただ、昔々
社会人になりたての頃、、、、
「小正月は女の人の正月だから」
という理由で、
「女性職員は早めに退勤していいよ」
などと言われた記憶がある。
今はもうそんなことは言われなくなって久しい。
本来は、養蚕や農作物の豊作を願う日でもあったらしい。
それがなぜ、女正月になったのかは知らないが、
「年の暮れから正月まで、女性は大忙しでぜんぜん休めなかったでしょ」
と、先輩女性から教わった記憶もある。
あらためて調べてみると
確かに、「女性が仕事をしなくてもいい日」という風習の地域があるとのこと。
そしてこの小正月(十五日正月)は、
旧暦では、新年最初の満月の日だったらしい。
そういえば昨日、
小正月の前夜(十四日年越し)
夜に見上げた空に浮かんでいたのは
朔(サク:新月)を過ぎたばかりの薄い三日月🌙
新暦だから、仕方がないとはいえ
望(ボウ:満月)には、程遠い。
旧暦ならば必ず満月であったはずの小正月、
ああ、もう、月を見て暮らす旧暦では生きていないのだなと実感した。
とまあ、ちょっとは年中行事や暦を勉強してますよ的な話をしたが、
ホントのところはそんなことはどうでもいい。
それよりも今夜何を食べるかだ。
砂糖なしで茹で、
塩麹のみで味付けされた小豆が冷凍庫にある。
小豆粥のつもりだったが、
そういえば、今年はまだお汁粉を食べていない。
餅も小豆もあるのに。
例年お汁粉を食べていた鏡開きの日
今年はかき餅を食した。
ああ、お汁粉も捨てがたい。
でも、
砂糖なしの汁粉で私は満足できるのだろうか。
1月も半分過ぎて、
今年の抱負である「No砂糖DAY」が
達成できたのは、たった一日。
お汁粉に砂糖を加えてしまおうかと、
砂糖中毒の悪魔がささやくと、
甘くないお汁粉を、
美味しいと(洗脳して)食べようよと、
健康大好き妖精が声をかけてくれる。
小豆粥なら砂糖なしでもいけるんじやね?
と思う私も、お餅を食べる汁粉を捨てきれない。
ちなみに…
家族がいたら
甘くない汁粉など出せない。
大ブーイングか、
上から砂糖を加えられるはず。
素材の美味しさが引き出される薄味も
マズイの一言を浴びせられるだろう。
文句を言われないひとり飯は
自分だけの旨味と健康を追求しつつ、
失敗しても誰にも嫌われない。
ああ、
小豆粥かお汁粉か
こんなくだらないことで悩むこの時間
よく考えてみれば
それも、何気ない幸せな時間ではないだろうか。