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2年間のひきこもりからどう脱出したか
ひきニート時代
ぼくは、2年間ひきこもりだった時期がありました。
バイトを辞め、働く体力も気力もなくなり、生き辛さが限界に達し、そのままひきこもりになりました。
昼夜逆転し、ご飯も一日一食しか食べず、家から出ない日々が続きました。
生きる希望が見いだせず、惰性で起き、惰性で食べ、惰性で薬を飲む。希死念慮もあり、いつ死のうかと考える毎日でした。
ですが一方で、「このまま死ぬのは嫌だ…」って気持ちもあり、また、「家族に迷惑はかけられない」という思いも強く、なんとかひきこもりから脱出できないかともがいていました。
何かできる方法があるはず…!と考える中で、まずはきっかけを作るべきだとひらめきました。
ひきこもり脱出の第一歩はまずきっかけ作りから
そこでぼくはまず、外に出るきっかけを作りました。
ぼくの場合は「働きたい」だったけど、「遊びに行きたい」とか、何でもいいのです。
きっかけさえ作れれば、歩み出せると思ったからです。
「ひきこもりから脱出したい」という気持ちがあるのなら大丈夫。きっかけが掴めればそれを軸に進んでいけるから。
最初は日常生活を整える事を目標に
だけど外に出るといっても、いきなり動き出すのは大変だし、まず引きこもりには無理です。
なので、日常生活から整える事にしました。
・ベッドから起きる。
・昼夜逆転を治す。
・服を着替える。
・風呂に入る。
・昼食と夕食、二食を食べる。
上記のような小さな目標を立て、ひとつずつ、毎日の習慣を整えていきました。
二週間に一度クリニックに通っていたので、通院日を基準として、『通院日の前日と当日は起きられるように』と目標を決めました。
一日一日、小さな目標をクリアしていく事を目指しました。
ポイントは、『焦らない事』。
数週間先、数ヶ月先の事は一切考えず、『今日』だけを見る事が大切です。
焦りは不安になりますし、不安が溜まると治療も進みまないからね。
また、今日できなかった時、「明日こそは、今度こそは」と思う事も、よくない。
「いつかできるようになる」くらいに、長い目で見よう。
ぼくはこうして日常生活を整えられるようになり、積極的に「外に出たいな」と思えるくらいに回復し、定期的に外に出るきっかけを作ろうと思っていました。
その時、家族に勧められたのは、パソコン教室。教室は週1、1時間から、自分でスケジュールを組めるところでした。「これならいいきっかけになるな」と思い、また、WordやExcelなどのパソコンスキルも身に付けられるので、通う事にしました。
そこでも、まずは無理せず週1、1時間からにし、体調の安定を優先させました。
体調の波が激しい時もあり、お休みする事も多かったですが、じょじょに週2、2時間3時間と増やしていく事ができ、「外に出られるようになった!」と、気分の方も充実感を得られるようになりました。
焦らず、ゆっくり、マイペースに
ぼくなりの、ひきこもりから脱却する時のポイントは、
〇外に出るきっかけを作る
働きたい、でも、遊びに行きたい、でも、きっかけは何でもいいのです。
〇小さな目標をたてる
ベッドから出られるようにする、ご飯を食べられるようにする、など、本当に小さな目標でOK。それが積み重なって、結果動けるようになる事に繋がるから。
〇焦らず、ゆっくりと
「いつかできるようになる」くらいの心持ちで。今日の事しか考えずに。焦りは治療の敵。
です。
治療には長い時間が必要ですが、焦らず、一日一日をしっかりと整えていく事が大切です。
ぼくも長いひきこもりの状態から、治療を重ね、事業所に通えるまでに回復できました。
当時は焦りと不安でいっぱいでしたが、今現在振り返ってみると、『時間をかけて回復する事』は、ぼくにとって良かったと思っています。力んで回復を急いでいたら、心身共にもっと負担がかかってしまっていたと思います。
ゆっくり、自分のペースで回復していこう。