反芻(はんすう)が止められないなら、悩みを解決する方法だけを考え続けよう

反芻(はんすう)って何だ

うつや発達障害の人が陥りやすいもののひとつに、反芻(はんすう)があります。
何かネガティブな事に触れると、それだけを考え続けてしまってネガティブの無限ループ、という状態です。

「仕事がうまくいかない…」からはじまって、「ミスだらけで職場に迷惑をかけている」、「だから自分は皆から嫌われるんだ」、「自分ができない事は仕事だけじゃない、勉強も趣味も恋愛も、何一つできない」、「こんな自分には価値がない…」という具合。うー、自分でも書いてて辛くなってきたぞ…!

ぼくも一度反芻の蟻地獄に落ちると、なかなか帰ってこられません。ネガティブな事がどんどん頭の中で膨らんでいき、最初に悩んだ案件とはまったく関係のない事にまで話を広げてしまったり…不安も増長してしまいます。「仕事がうまくいかない」と悩んでたはずが、いつのまにか「自分には生きる価値がない」とまで飛躍してしまったのと同じだね。

さて、この厄介な反芻を止める方法はあるのだろうか!?

反芻(はんすう)はすぐには止められないけど……

ぼくが思うに、これはすぐに止められるものではありません。
考える癖がついてしまっていたり、もともと考えすぎてしまう気質であったりする以上、「考える」事自体をやめるという事はなかなか難しいものがあるから。

反芻をとめる方法として、『ネガティブな考えを受け流す』という方法があげられるけど、そもそも受け流せたら苦労はしない訳で。
『別の事をして気を紛らわす』というのも、結局は脳裏で考え込んでしまう事になるから解決にならないね。

それならばもういっそ、『考え込んでしまえ』!

考え込むといっても、ネガティブな連想ゲームの堂々巡りじゃ同じ事。
視点を少しでも前向きな方向に捉えて、解決法を考えていくのです。

上記の「仕事がうまくいかない」から反芻が始まったのなら、まず原点の「仕事がうまくいかない」に立ち返ろう。
「何故、自分は仕事ができないと考えてしまったのか?」
「そう考えてしまった理由は何なのか?」
「思い当たる点は何なのか?」
そして、「どうすれば仕事ができるようになるのか?」と、掘り下げて考えていくのです。

「仕事をうまくこなせるようになるには、どういった工夫が必要か?」とまで前向き思考に考えられるようになったら、反芻を脱せた証です。

反芻(はんすう)に気がつけただけでも大きなポイント

反芻してしまうのは仕方ない。ポイントは、「自分は今、反芻してしまっている」と気がつける事です。
気づければ、「この辛い状況から脱け出すにはどうすればいいか」と、考えを切り替えられます。

反芻はよく考えている証だと思われる人もいるかもしれませんが、これは思考でも何でもなく、ただのネガティブなワードの連想ゲームです。
ネガティブな連想にはまってしまうと不安ばかりが増していき、メンタル的に良い事はありません。

考えすぎてしまうという癖は、症状や生まれ持った特性上仕方ないものです。
ならば考え癖を活かして、前向きな解決法を模索していった方がお得です。
反芻をしてしまっていると気がついたら、その原因となった悩みにフォーカスし、何故悩んでしまったのか、悩みを解決する良い方法はないか、という視点に持って行きましょう。

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