自己犠牲的Giver(ギバー)は、まずは損得勘定マンMatcher(マッチャ―)を目指そう
自己犠牲は良くないよ!
『人に与える』事は良い事です。
だけどそれは自分に余裕がある事が前提であって、自己犠牲の奉仕は自分を疲弊させるだけ。
『人に与える人』をGiver(ギバー)と言いますが、それにも2種類あって、ひとつは『自分も周りも大事にできる人』、もうひとつは『他人にばかり尽くし、自分を大切にできていない人』がいます。自己犠牲的なGiverは後者だね。
自己犠牲的なGiverは、何の良い事もないです。
自分を大事にできていない状態で周りに与えても、自分に余裕がない以上力尽きますし、Taker(テイカー、自分の利益しか考えない人)に搾取されます。
まずは自分を一番に大事にしよう。
周りの事を考えるのは、自分に余裕ができてからでいいんです。
ぼくも昔は、自己犠牲的なGiverでした。
必要以上に自分を削って仕事を頑張り、周りを気遣い、周りに尽くしていました。
「認められたい」気持ちもありましたが、それ以上に「周りの為に動かねば」という強迫観念の方が強かったです。
周りの為に尽くして、はじめて自分の存在価値が認められると思っていたのです。
ですが何の見返りもなく、自分はただ疲弊し、精神を病み、自己犠牲は身を滅ぼすだけだと悟りました。
まずは損得勘定を身に付けよう
自己犠牲的なGiverは、まずはMatcher(マッチャ―、損得のバランスを考える人)になりましょう。
『損得勘定』を身に付ける事で、不必要に人に尽くす癖がなくなります。
なんでもかんでも周りの為に動くのではなく、いったん立ち止まり、
『今自分がやろうとしている事は、果たして自分の利益になるのかどうか?』を考えるのです。
人に与える際も、『果たしてこの人に与える価値はあるのか?』と考えよう。
与えるべき人を見極めるのは難しいけど、ぼくの基準として、
『こちらが与えてあげた時に、お返しをしてくれたか』で判断しています。
ちゃんとお礼を言ってくれたか。自分が助けを求めた時に助けてくれたか。そういう小さな信頼が、信用してもいい人か否かの判断基準になります。
与えてあげた時にもっとよこせと要求してくる奴はTakerなので、関わらないようにしよう。
自分の利益にならない事はしない。与える価値のない人には与えない。
こうして書くと一見Takerっぽいですが、自己犠牲Giverはこのくらいの感覚を持っていた方が丁度いいのです。
何故なら、与えすぎてしまうから。
自分にとって得となる『与える』を続ける事で、真のGiverになれる
自己犠牲的な『与える』をやめ、自分の利益になる『与える』を覚える事で、真のGiverの『与える』感覚が分かってきます。
自分を大事にしてくれる人に与える。そして相手からも与えられる。
お互い与えて与えられる関係こそが、真のGiverの『与える』という事なのです。
お互いが得をし、幸せになれる。
Win-Winの『与える』によって自己肯定感がつき、心にも余裕が生まれ、『もっと多くの人に与えたい』と思う事ができる。
『与えなければ』という強迫観念からではない、余裕のある『与えたい』。
この『与える』は、自分も相手も大事にできる人にしかできません。
ぼくは最初は自己犠牲的Giverだったけど、Matcherの感覚を身に付け、
『自分も周りも幸せにできる』他者志向的Giverを目指す事に決めました。
一時期は自分の利益しか考えないtakerだった時もあったけど、それもやがて疲弊し、バランスの良いMatcherへ転換しました。
『周りだけ』『自分だけ』だと、上手くいきません。
『自分も周りも』考えられてはじめて、理想的なGiverになれるんだと思います。