シニスターミニスターと「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈の親和性を考える
JBCクラシックを勝利したキングズソードは、シニスターミニスターと『デインヒル』の血の組み合わせをもっています。このパターンの牡駒は9頭中6頭が勝ち馬。キングズソードとその全兄・キングズガード(プロキオンS)のほか、フルム(4勝)などの活躍馬をだしています。
今回のお話は、デインヒルのような「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈は、シニスターミニスターと親和性が高いのではないか? という推測がテーマです。
デインヒルは父がノーザンダンサー、2代母の父がバックパサー。上記の「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈に該当します。実はキングズソードの血統内にある「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈は、デインヒルだけではありません。2代母の父にいるラシアンルーブルもおなじ構成です。
その視点からシニスターミニスター産駒をみると、ほかの活躍馬の血統内にも「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈が暗躍していることがわかります。すべて確認できたわけではありませんが、目立ったところを以下にまとめてみました。
デインヒル(牡駒限定)
ラシアンルーブル(牡駒限定)
ポリッシュプレセデント
アサティス(牡駒限定)
代表的なパターンはこのあたりになります。いずれも該当馬が少なく、ニックスと断定はできません。ただ複数の血が揃って実績を残していることから、親和性が高いと考えていいのではないでしょうか。
なお「ノーザンダンサー×バックパサー」血脈であることはわかっていますが、あえて具体例として取り上げなかった血があります。マルゼンスキーとトライマイベストです。最後にこのふたつの補足をして終わりたいと思います。