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重賞勝ち馬考察:ハギノアレグリアス(シリウスS)

父:キズナ
母:タニノカリス
母父:ジェネラス


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 いまや種牡馬としてトップクラスの地位に定着しているキズナ。思い返してみると、種牡馬としてデビューした初年度の産駒(現7歳世代)は、カーリアンの血をもつ活躍馬が目立ちました。該当馬15頭のなかからマルターズディオサ(重賞2勝)、アブレイズ(重賞2勝)、クリスタルブラック(京成杯)が登場。本馬は出世こそ遅めでしたが、着実に実績を重ね、今回で重賞3勝目。収得賞金トップになっています。

 当時はキズナ×カーリアンがニックスだと思っていましたが、初年度以降の産駒の勝ち馬率は19.2%と低調です。ただし今年に限って言えば、阪急杯で2着になったアサカラキングや、交流重賞で好走をつづけるキャリックアリードが頑張っており、世代問わずにカーリアンもちが存在感をみせています。

 本馬の場合は母の父のジェネラスを通じてカーリアンの補給しています。カーリアン自体は柔らかい体質を伝える血ですが、そのなかでジェネラスは重厚な馬力も兼備した血統。本馬のダート適性に影響を与えています。がっしりとした筋肉をもちつつも、脚さばきにほんのりとカーリアンの柔軟性を纏ったタイプ。ヌルヌルと粘り気を帯びた脚を使います。

 本馬はこれでシリウスS連覇を達成。昨年は阪神、今年は中京という異なる舞台で結果を残しているのがすごいですね。以前は少し臆病なのかなと思うところがありましたが、最近はその印象も薄れました。精神的な成長も伺えます。


※数値は個人の主観です


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