重賞勝ち馬考察:ギルデッドミラー(武蔵野S)
ギルデッドミラー
父:オルフェーヴル
母:タイタンクイーン
母父:Tiznow
本馬の母にあたるタイタンクイーンは、ダート血統のティズナウの産駒。さらにその母・エンスネアは、シーキングザゴールド×ダンジグという構成に加え、バックパサー3×3。パワーが強力に凝縮された繁殖牝馬です。ゴリゴリのダート馬に出てもおかしくない血統と言っていいでしょう。
しかしここまで生んだ産駒は、ストロングタイタン(鳴尾記念)、ミラアイトーン(芝6勝)と芝で活躍。3番子の本馬もNHKマイルC3着馬であり、芝で実績を残しています。タイタンクイーンという母は、字面とは違った特異な芝適性を子に伝えるのだろうと、自分のなかでは納得させていました。
ところが本馬はダートに転向してから3戦2勝、2着1回と、パフォーマンスが急激に安定。もともと芝でも渋った馬場で(1-2-1-1)と、パワー型の片鱗は見せていましたが、まさかここまで変わるとは思いませんでした。真の力が開放された感じすらします。やはり字面どおりのタイプだったんですね(苦笑)
なお父であるオルフェーヴルの配合視点で見ても、シアトルスルーとミスタープロスペクターを補給するかたちは、シンプルに好配合。競走能力は母だけの力ではなく、全体のクオリティの高さによって生み出されています。