重賞勝ち馬考察:アルテヴェローチェ(サウジアラビアRC)
父:モーリス
母:クルミネイト
母父:ディープインパクト
モーリス牡駒の上級馬は、馬格がある馬が多い印象をもちます。しかし本馬はデビュー時が448キロ、今回が458キロ。それほど大きいほうではありません。モーリス牡駒の重賞勝利時の馬体重でいうと、アルナシーム(中京記念・440キロ)に次いで二番めの軽さです。どちらも母の父がディープインパクト。その影響もあるでしょう。
ただしアルナシームはディープの素軽さが濃くでているのに対して、本馬はモーリスらしい、ゆったりとしたフットワークで走ります。ディープの素軽さも兼備してはいますが、欧州の底力としての意味合いが強まっているようです。また祖母のクルソラが南米血統特有の馬力を伝えており、小柄でも非力感はありません。
なおモーリス×母の父ディープインパクトの牡駒は好相性のパターン。馬格や伝わり方のことはさておき、純粋に能力源として機能するため、覚えておくべきでしょう。本馬とアルナシームのほかにも、ルークズネスト、トゥーフェイス、アドマイヤハレー、ミルテンベルクなどの活躍馬がでています。
※以下の記事もご参照ください