リオンディーズ×母の父マンハッタンカフェの配合論から紐解く、ジャスティンロック好走の理屈
いきなりですが、種牡馬・リオンディーズは母の父『マンハッタンカフェ』産駒が好成績なのをご存知でしょうか? 該当馬8頭中4頭が勝ち馬。リプレーザ(兵庫CS)、テーオーロイヤル(4勝)、テーオーラフィット(3勝)など、上級馬を多く出しています。
まだ頭数が少ないので、あくまでも仮説ということで話を進めますが、この組み合わせが成功するのは、主に二つの理由が考えられます。
1.突進型の血
マンハッタンカフェはボールドルーラーのスピードと、ホイストザフラッグのパワーが主体。突進力を強く伝えるタイプです。リオンディーズの「ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ」のパワーを、マンカフェが後押しすることが好結果に繋がっているのかもしれません。
2.ノーザンダンサーの血をもたない
リオンディーズは前述の「ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ」のほか、「ニジンスキー≒トライマイベスト」4・6×5を内包。血統内に5本のノーザンダンサー血脈が存在します。配合的にややクドさを感じる構成です。その点マンハッタンカフェはノーザンダンサーをまったくもちません。リオンディーズの血の煮詰まりを絶妙に緩和してくれます。
これらが重要なヒントであるなら、土曜の京都2歳Sを勝ったジャスティンロックについて、ある興味深い点が浮かび上がってきます。この馬の母の父・アッミラーレは、ボールドルーラーとホイストザフラッグを併せ持つ突進型で、ノーザンダンサーを持たない血。マンカフェと大枠の構成が似ているのです。
つまりリオンディーズ×母父マンカフェから活躍馬が出るのと、母父アッミラーレからジャスティンロックが出たのは、おなじ理屈といえるのではないでしょうか。今後はここを軸にして、リオンディーズの配合論を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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