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ニックス考察:ロードカナロア×母の父サクラバクシンオー(牡駒限定)

※24年8月更新
 

 サクラバクシンオーとロードカナロアはどっちが最強のスプリンターか。ファンの間で議論が交わされることも多く、ある意味では時代を超えたライバルと呼べる関係です。その両者が実は好相性で、共闘することで何倍もの強さを発揮するとしたらどうでしょう。とてもロマンあふれる配合だと思いませんか?

 ロードカナロア×母の父サクラバクシンオーは、非常に見どころのある組み合わせです。効果は牡駒に限定されますが、13頭中10頭が勝ち馬。高い勝ち馬率を誇ります。なお牝駒は11頭いて、1勝馬が3頭いるのみ。あまりの極端さに驚くほど、性別によって差がでています。

 またこのニックスの真髄はまだあります。牡駒の勝ち上がった10頭うち、なんと8頭がオープン馬になっているのです。僕が過去に調べたニックスのなかで、もっとも長打率が高かったのは「ディープインパクト×フェアアリシア」でしょうか。これも牡駒は16頭中8頭がオープン馬なので、なかなかの壊れっぷりです。しかしカナロア×母父バクシンオーはそれを超えています。やばいですね・・・。
 

ファストフォース(高松宮記念)
サトノレーヴ(重賞2勝)
キルロード(OP2勝)
テイエムトッキュウ(カペラS)
ペプチドバンブー(名鉄杯)
サイクロトロン(クラスターC2着)
スギノヴォルケーノ(4勝)
サンキューユウガ(CBC勝2着)

※24年6月現在

 ニックスの秘訣は、カナロアの父であるキングカメハメハと、バクシンオー父であるサクラユタカオーの関係にあります。詳細は以下の記事をお読みください。柔らかさを帯びた仕掛けで、これ自体に短距離志向はありません。しかし母体がカナロア&バクシンオーのタッグだけに、スプリンター向きのスピードとしてしか表現されようがないというのが実情でしょう。
 


 今回は母の父サクラバクシンオーに限定した考察ですが、あわせて注目しておきたいのが「母の父ではないサクラバクシンオーもち」。

 母の父だとまったく走らなかった牝駒ですが、母の父以外のパターンは3頭中2頭が勝ち馬。函館スプリントSの勝ち馬・キミワクイーンがでています。母の父でなければ、牝駒でもいけるのでしょうか。ただし3頭はすべてチェリーペトルズの仔(つまりキミワクイーンと全姉妹)。データとしての信頼性はゼロに近いです。それでも牝駒から活躍馬がでている以上は無視できません。ひとつの可能性として覚えておきたいです。


このニックスを活かした活躍馬

※活躍馬がでるたび更新します。
 

ファストフォース

テイエムトッキュウ

サトノレーヴ


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