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重賞勝ち馬考察:ゼルトザーム(函館2歳S)
父:ヘニーヒューズ
母:ロザリウム
母父:キングカメハメハ
ヘニーヒューズ×母の父キングカメハメハは、相性の良い組み合わせ。今のところ効果は牡駒に限定されていますが、優れた成績を残しています。
このニックスのポイントは、ヘニーヒューズが好むヌレイエフ(のハイペリオン)の補給です。ただ、それとは別に「ストームキャット≒ラストタイクーン」も発生。柔らかみのあるスピードを同時に引き出せる組み合わせでもあります。
本馬の場合、「ストームキャット≒ローザネイ」3×4が付随していることが重要です。前述の「ストームキャット≒ラストタイクーン」と合わせて、ストームキャット(柔らかみのあるスピード)側にかなり寄り添った配合となっています。
父のヘニーヒューズは完全なダート型種牡馬。本馬もダートの新馬戦を勝ち上がってきました。今回はタフな重馬場でのレース。ダート適性がプラスに働いたのは間違いないでしょう。しかしパワーに傾きすぎていない配合だからこそ、芝に対応できたという逆の見方もできるかもしれません。
ゼルトザームの函館2歳S勝利で気になって調べてみたのですが、国内繋養後のヘニーヒューズ産駒って、芝の勝利が20勝しかないんですね。ダートは464勝。ここまで極端だとは思いませんでした。
— デニーロおじさんの競馬ノート (@De_Niro_ojisan) July 16, 2023
準オープン以上の勝利でいうと、ワイドファラオ(ニュージーランドT)以来の2勝目かな。
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