重賞勝ち馬考察:デルマソトガケ(全日本2歳優駿)
デルマソトガケ
父:マインドユアビスケッツ
母:アムールポエジー
母父:ネオユニヴァース
父のマインドユアビスケッツは、デピュティミニスター3×4、ブラッシンググルーム4×5、ミスタープロスペクター4×6など、濃いクロスがたくさん詰まった種牡馬です。
一方、母のアムールポエジーは、ネオユニヴァース×トニービンという配合。マインドユアビスケッツの要素とほとんど脈絡しないヨーロッパ血統が中心です。互いにないものを補い合うことで、血のバリエーションを豊かにして奥行きを与えています。
現役時代のマインドユアビスケッツは、デピュティミニスター風味のブラッシンググルームという感じでしたが、本馬はトニービン風味のデピュティミニスターという感じでしょうか(めちゃくちゃアバウトな表現ですみません)。マインドユアビスケッツのパワーをベースに、トニービンの柔軟性が肉体の可動域を広げることで、全身を使った豪快な走法として表現されている印象です。
デルマソトガケの配合から逆算して、マインドユアビスケッツの傾向を探ってみると、いくつかの興味深い組み合わせがあったので紹介したいと思います。
シャーペンアップの血をもつ産駒
3頭すべて勝ち
トニービンの血をもつ牡馬の産駒
5頭中4頭が勝ち馬(※牝馬は4頭いて勝ち馬なし)
エルバジェのクロスをもつ牡馬の産駒
7頭中4頭が勝ち馬(※牝馬は5頭いて勝ち馬は2頭)
共通点は、どの血もヨーロッパ血統であること。マインドユアビスケッツはアメリカ血統中心の配合なので、それと対象的な血の補給が恩恵になりやすいのかもしれません。現時点でこれらがニックスかどうかは断定できませんが、念頭においておきたいところです。
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