重賞勝ち馬考察:ダンツエラン(ファンタジーS)
父:ロードカナロア
母:ミスチヴァスミスティ
母父:Into Mischief
母のミスチヴァスミスティはストームキャット4×3、「ワットアプレジャー=クリアシーリング」6×4のクロスを内包。どちらの仕掛けもボールドルーラーの血が関与しており、アメリカのスピードがしっかりと固定されています。その一方で「ヒズマジェスティ=グロースターク」5×5も兼備。欧州の底力が脇を固めている点も好印象です。
そんな母にロードカナロアを組み合わせて誕生したのが本馬。ストームキャット3×4・5、「ヒズマジェスティ=グロースターク」5・7×6・6のクロスによって、母がもつ仕掛けをそのまま継承しています。
スピードとパワーのバランスが良好。牝馬にしては馬格に恵まれているのもいいですね。父も母の父も短い距離を得意とする種牡馬。距離はこのくらいがベストでしょうか。
なお母方にストームキャットの血をもつロードカナロア牝駒は、26頭中13頭(50.0%)が勝ち馬になっています(※24年11月現在)。どちらかと言えば安定型のニックス。大物は多くありません。重賞勝ち馬はキミワクイーン(函館スプリントS)につづいて、本馬が2頭目です。