ニックス考察:アイルハヴアナザー×母の父フジキセキ(牡牝共通)
アイルハヴアナザーはパワーを活かしたダート馬を多く出す種牡馬です。その一方で、屈強すぎるためスピードが足りずに苦戦する傾向がみられます。今回取り上げる母の父『フジキセキ』とのニックスは、そのクセの強さを緩和できる組み合わせとなっています。
23年12月現在、12頭中8頭が勝ち馬。ウインマーベル(重賞2勝)、アナザートゥルース(重賞2勝)、マイネルユキツバキ(OP2勝)、ホウオウトゥルース(4勝)、ジェロボーム(3勝)、ウインジェルベーラ(函館2歳S2着)など、活躍馬が山ほどでています。とくに牡馬は6頭中4頭がオープン馬。こう言ったらあれですが、アイルハヴアナザー産駒でこの成績は脅威としか言いようがありません。
アイルハヴアナザーの血統表を見ると、とくに目立つのがノーザンダンサーの血。ダンジグ4×4をはじめ、サドラーズウェルズ、リファール、ニジンスキーと、直仔の血脈を5本も抱えています。この部分は過剰な硬さと、血の煮詰まりを起こす原因とも言えるでしょう。
そこで役に立つのがフジキセキ。軽快なスピードを伝える種牡馬で、パワーだらけのアイルハヴアナザーにとって、一番足りない部分を補ってくれます。そのうえフジキセキは血統内にノーザンダンサーを1滴も持ちません。現代においては非常に珍しい存在。ノーザンダンサー過多に対する一服の清涼剤として、大きな効果をもたらすようです。
このニックスを活かした活躍馬
※活躍馬がでるたび更新します。
ウインマーベル
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