見出し画像

重賞勝ち馬考察:シックスペンス(毎日王冠)

父:キズナ
母:フィンレイズラッキーチャーム
母父:Twirling Candy


 キズナは『インリアリティ』の血と好相性。種牡馬としてデビューした初年度から多くの活躍馬をだしています。ただし近年はそれほど大きな実績を残していませんでした。中央重賞の勝利でいうと、21年のマーメイドSをシャムロックヒルが勝った以降、しばらく沈黙がつづいていました。しかし今年は本馬(スプリングS、毎日王冠)、クイーンズウォーク(クイーンC、ローズS)、アリスヴェリテ(マーメイドS)が重賞勝ち。急に勢いが復活しています。
 

※以下の記事もお読みください


 母のフィンレイズラッキーチャームはクリプトクリアランス4×3、ダンジグ4×4という強いクロスをもちます。クリプトクリアランスはスラッとした見た目。惰性的な持続力が持ち味です。クリプトクリアランス自体は線が細く、やや頼りない面がありますが、それを補完しているのがダンジグ。屈強な筋肉を伝えるこの血ががっちりと体幹を支えることでバランスを整えています。

 フィンレイズラッキーチャームの現役時代の走りをみると、上記クロスの効果がよくあらわれているように感じます。クリプトクリアランスの肉体を、ダンジグの筋力でパンプアップさせたようなタイプです。そしてその特徴は息子の本馬にもしっかりと受け継がれています。

 回転の速いピッチ走法。フットワークはそれほど伸びず、掻き込みの力強さで推進力を得ています。本質的には小回り向きかもしれません。スプリングSはドスロー。今回は中盤で少し緩んでからの瞬発力勝負。このような展開で強いことは証明されています。厳しい流れになったとき、どうなるのかが今後の焦点でしょうか。ただし切れ味特化という感じでもないため、個人的には総合力勝負になっても対応できるのではないかとみています。


※数値は個人の主観です


いいなと思ったら応援しよう!