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リジューのテレーズについて...

10月1日(火)、カトリックでは「リジューの聖テレーズ」の記念日です。
その日に、文章を作成し終えて、
日本にある、9つの、カルメル女子修道会と、在俗カルメル会の会員である2名の人物宛てに、感謝の手紙を書こうと思っています。
教皇フランシスコが、昨年、2023年、聖テレーズ生誕150年を記念して公布した使徒的勧告『信頼の道』を読み、その文章を通じて、今は、プロテスタントの「わたし」から「カトリック」の皆さまへ、感謝を込めて...。

さて、その手紙を書くに際しての母体にしようとしている『信頼の道』という文章があります。

こちらの「本文」へ入ろうとする前に、ふと「目次」に目を通すと…

・読者の皆さまへ‐使徒的勧告を味わうために

上記のような「章立て」が最後に用意されていたので、
ますは、そちらから読んでみることにしました。

この章立ては、この「使徒的勧告」の「片山はるひ」氏(ノートル・ダム・ド・ヴィ会員、上智大学文学部教授)が書き記したもので、言ってみれば、本書の導入部分のような位置付けになっております。

以下、少しづつ引用してゆきたいと思います。

 最後に、テレーズに関する著作は数多くありますが、この使徒的勧告をより深く理解するために、何冊かの、特に参考となる本もご紹介しておきたいと思います。
 まず、もちろん『幼きイエスの聖テレーズ自叙伝‐その三つの原稿』ドン・ボスコ社、改訂版、1996年、が最も大切な本となりますが、この自叙伝を何の知識もなしに読むとわかりにくい所もあるかと思います。そこで、この自叙伝を読む前に、時代背景や説明などが充実している以下の2冊『リジューのテレーズ菊池多嘉子著、清水書院、1994年と、『テレーズの約束 バラの雨伊従信子著、中央出版社(現サンパウロ)、1993年、をお勧めします。

使徒的勧告『信頼の道』より引用

上記、3冊の本が紹介されておりますので、それぞれ「Amazon」のリンクを貼っておきます。

『テレーズ自叙伝』を読むのが好ましいが、いきなりだと少し難しいので、よい入門書が、2つほどありますよ…という案内のようですね。

あとは、この「使徒的勧告」の訳者あとがきに相当する箇所から「テレーズの生涯」と題された箇所から、少し紹介してゆきたいと思います。

 聖テレーズは、世界中で良く知られる聖女であるため、教皇は読者が彼女についてある程度の知識を持っていることを前提として書いておられるように見えます。キリスト教国でない日本において、戦後はテレーズの著作が広く知られていましたが、現在ではそれほどではないため、この文章(※使徒的勧告『信頼の道』)を読んで教皇のメッセージのポイントを汲み取ることが難しいと思われるかたもおられるでしょう。
 それでまず、簡単にリジューの聖テレーズの生涯をふり返ってみたいと思います。

使徒的勧告『信頼の道』より引用

日本語へ訳出した「片山はるひ」氏は、2023年10月15日に公布された教皇フランシスコの使徒的勧告、邦題『信頼への道』(※これは、もともとテレーズの「愛である神に導くのは、信頼、信頼だけです」という言葉の一部から取ったものだそうです)を手に取った人々に向けて、これが受け入れられやすいように、理解されやすくなるように、リジューの聖テレーズについての解説を始めます。

テレーズ・マルタンは、1873年1月2日、父ルイ・マルタンと母ゼリー・マルタンの末っ子として、フランスのノルマンディー地方の町アランソンで生まれました。9人の子どもの内4人は早くに亡くなり、残った5人の姉妹は全員が修道女になります。テレーズが4歳の時、母がガンで亡くなり、この死によってテレーズは心に深い傷を受けます。小さい時は快活で利発だった子どもは、人見知りで神経過敏な少女になり、母の死後たよりにした姉たちが次々とカルメル会に入会する中、ついに思い神経症にかかります。聖母のほほえみによって奇跡的に神経症は治癒しますが、学校ではいじめられっ子となり、不登校となります。

使徒的勧告『信頼の道』より引用
テレーズの母ゼリー・マルタンと、父ルイ・マルタン
テレーズ(右側)、姉セリーヌ(左側)とともに…

1886年のクリスマスに、この過敏症から完全に癒され、「巨人の足取り」で、15歳でのカルメル会入会という召命を実現します。この間、犯罪者ブランジニの回心を祈り、聞き入れられるという体験をします。

使徒的勧告『信頼の道』より引用
テレーズ、修道院の中庭にて

15歳の入会から1897年の24歳の結核による死まで、彼女はリジューのカルメル会で、何も目立つところのない、ごく普通の修道女として過ごして生きました。1896年の復活祭からは、亡くなるまで、「信仰の試練」を受けます。これは、この世のあとには何もない、天国などない、という無神論者の思いが自分の思いとなるような、神秘的な試練でした。
帰天の後、リジューのカルメル会から出版された自叙伝が次第に知られ、ついには、世界的なベストセラーになります。そこには、自分の生涯を貫いて経験した神の愛の体験、そして後の「小さな道」「幼子の道」と呼ばれる彼女の霊性が生き生きと描かれていたからです。この「自叙伝」は、今でも全教会で読まれているロングセラーです。長い間、掟や裁きが強調され、モラル一辺倒になっていた教会に飽き飽きしていた人々がこの自叙伝を読んで福音の源泉に導かれ、真の父である神、いつくしみの神を再発見することができたのです。

使徒的勧告『信頼の道』より引用
テレーズの写真から…

以上が、短文ですが、使徒的勧告『信頼への道』を邦訳した「片山はるひ氏」(ノートルダム・ド・ヴィ会員、上智大学文学部教授)による、リジューのテレーズに関する「紹介」になります。

わたしも、まずは「リジューのテレーズ」という人物のあることを知って欲しいと願いながら、クリスチャンの友人・知人、とくにプロテスタントの方々に、テレーズの絵柄が入った葉書(はがき)を書き送って、これを今年は、テレーズの案内をする予定でおります。

リジューのテレーズ、その帰天日の9月30日に合わせて文書を作成し、翌日、10月1日、郵便局より発送予定でおります。

ちょうど「郵便料金の改定」が2024年10月1日からなので、新料金での発送になります。

今回は、その「葉書」の内容に該当する…リジューのテレーズを知らない人向けの情報でしたが、次回からは、いよいよ使徒的勧告『信頼の道』からの引用を少しづつ読み進めながら、全国に「9つ」ある、カルメル会女子修道院の、修道院長さま宛てに、どのような文章を、「感謝の手紙」をお送りするのか…のご案内を、させて頂ければ…と思っております。

長文となりました。

ご一読の労に感謝申し上げます。

本日が、皆さまによって「良き日」でありますように…祈ります。

どうぞ、お元気で...。

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