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「告白録」とアウグスティヌスの発展の経路(告白2の3)

わたちたちは、今、手元に、以下の書籍をもって話を進めています。


『省察と箴言』

本書の「序言」より紹介します。

それにもかかわらう、アウグスティヌスを全体として現代に伝えることは今まで成功しなかった。実際、このような試みが成功しないのも当然である。なるほど彼は、何人を近づき得、しかも彼の特性を驚くべく反映せる一著作『告白録』を残してはいる。しかし、古代に類少く「超時間的な」この著作からも、我々は錯綜せる伝承によって隔てられている。それ故、完全に味読し得るものは少数である。数冊の二折判書を充たす彼の他の著作、説教、書簡の総てにおいては、学者でなければその真価を認め得ないのが事実である。しかもそれらは今日もなおあらゆる生活を豊富ならしめ得る精神、内的ならびに外的諸直観、現実生活を豊かに含んでいる。

アウグスティヌス『省察と箴言』序言(4頁)より引用

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186字
岩波文庫では「品切れ」になっているハルナック編『省察と箴言』を読むことができます。

本書は人類の偉大なる指導者アウグスティヌスの全貌を,その著作の抜萃によって示そうとするものである.ここに見られる現実に対する鋭感,真理認識…

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