真の宗教(序説)
もしも新宿の紀伊国屋本店や、池袋のジュンク堂書店本店の「宗教」に分類された本棚に『真の宗教』というタイトルの本を見つけたら、あなたならどう思うだろうか?
わたしなら、まずは新々宗教(※戦後に誕生した比較的新しい宗教)の本だと眉唾しながら、おそらくその本は手に取らずに、本棚の前を通り過ぎてしまうと思う。
しかし、それが「アウグスティヌス著作集 第2巻」に収録されているものだと知ったらば、どうだろうか?
わたしが、アウグスティヌスが『真の宗教』というタイトルで文章を書いていると知ったのは、「マニ教」というキーワードにて「Google Scholar」にて検索した論文の中に、偶然にも、森泰男氏という、アウグスティヌス著作集 27巻(倫理論集)の訳出にも加わっておられる方で、アウグスティヌス研究者の一人である方があり、その人物の小論、「アウグスティヌス『真の宗教』における「真」と「信」」を読んだのが「きっかけ」で、そのようなものをアウグスティヌスが書いているのか…と、素人ながらに、知った次第です。以下、その論文を、ダウンロードできるようにしておきます。
そして、上記、小論文から引用しつつ、今回は、アウグスティヌスの『真の宗教』というタイトルの小論があることを紹介をしよう…というのが、主旨になります。
まずは、森秦男氏の論文から、引用させて頂きます。
ここで、わたしが「Google Scholar」にて「マニ教」にて検索して、ヒットした理由が、論文の中身を吟味して分かりました。
わたしは、アウグスティヌスのマニ教理解を吟味する前段階として、21世紀において、マニ教とは、どのような宗教と捉えられているのか、2冊の入門書を、その「入り口」としながら、少しづつですが、前に進んでいる最中です。
次回は、アウグスティヌスの著作『真の宗教』に、よりスポットを当てて、迫ってみたいと思います。
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