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■第148回 朝の横浜読書会レポート▶OKA

朝の横浜読書会KURIBOOKS(カフェ開催)のファシリテーターを担当していますOKAです。

第148回の朝の横浜読書会(通称「あさどく」)の様子をレポートします!

■2024年10月5日(土) 10:10~12:00
■参加者8名 (男性3名、女性5名)
■本のテーマ:フリー

月に2回開催の朝の読書会です。
朝の読書会は、課題本などはなく、参加される方々がそれぞれ持ち寄った本を紹介しあう、というスタイルです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!

少し秋らしい天気になり、雨もぽつぷつ降ってきて風もなんとなく涼しい気候となってきました。

・『冬季限定ボンボンショコラ事件』米澤 穂信(著) 創元推理文庫
ご紹介いただいたこちらは米澤穂信の小市民シリーズの最後を飾る1作です。シリーズの最初の一冊が出てから20年が立ったので、手に取った時は、「やっと出た...」以外の感想が出なかったそうです…
内容はやはり「日常の謎」系ミステリなので、推理小説とはいえ人が死なないので安心して読める!だそうでした。

・『幻想美術館』 太田 治子(著) かまくら春秋社
美術館の絵と、その絵から発想した短編がセットになった短編集をご紹介いただきました!
著者の方は神奈川県在住とのことで、近くで見られる絵が題材となっているので見ようと思えば割と手近にあるところも良いですね。
著者の太田治子さんは、太宰治の愛人だった太田静子の娘さんだとのことで、そこにもびっくりです!

・『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子』太田 治子(著) 朝日新聞出版
こちらは、その太田治子さんが、母親と父親について書いた本です。
母親(太田静子)の日記を元に太宰の「斜陽」が書かれたとのことでした!

・『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』室橋 裕和(著) 集英社新書
最近よく見かけるようになった、現地出身の方が従業員をされている小さい店舗のカレー屋さんですが、入ってみるとメニューに載っている料理や店の雰囲気がどの店でもよく似ているそうで、それには理由がある、というノンフィクション本をご紹介いただきました!
ネパールから出稼ぎに来日された方々が経営していることが多いそうで、失敗して貴重な元手を失うわけにはいかないので、誰かがある方法で成功すると、その方法をみんな真似するために似通った店舗になるとのことです。他にも日本への出店ブローカーや、子供の受け入れ態勢など、興味深く、また色々と考えさせられることが多そうな本でした!

・『手紙屋 文庫版 僕の就職活動を変えた十通の手紙』喜多川 泰(著) ディスカバー・トゥエンティワン
こちらの本は小説で、就職活動中の大学生が、手紙屋という、10通だけ手紙をやりとりする仕事をしている人と出会う、という小説だそうです!
手紙の相手はだれ?という興味で読ませて、最後のどんでん返しも凄いそうです!
自己啓発的な部分もあり、すらすらと読める読みやすい本だとのことでした!

・『古書の来歴』ジェラルディン・ブルックス(著) 森嶋 マリ(訳) 創元推理文庫
イスラム教文化のなかで守られてきたユダヤ教の古文書の謎を科学的に探っていく、という部分とこの古文書の歴史をひもといていく探偵の物語が連作短編的につづられた物語だそうです!
題材となった古文書「サラエボ・ハガダー」は実在し、wikipediaなどで調べながら読んだ、とのこと!

・『凍』 沢木 耕太郎(著) 新潮文庫
こちらは著名な登山家の山野井夫妻のノンフィクション。山のことだけを考え、したいこと(登山)だけをする、という生き方はうらやましいと思う一方、自分にできるか?自由とは?という問いを投げかけられたようだ、とのことです!

・『逃げても、逃げてもシェイクスピア:翻訳家・松岡和子の仕事』 草生 亜紀子(著) 新潮社
新聞で紹介されているのを読んで手に取ったというこちらは、シェイクスピアの翻訳家として名高い松岡さんという方の翻訳と人生についてのルポルタージュ的な本です!
著者の草生さんは松岡さんのファンとのことで、TV番組の情熱大陸のような雰囲気の本で、とにかく松岡さんのシェイクスピア翻訳に賭けた人生が熱い!とのことでした。表紙の松岡和子さんと愛猫の写真も良いですね!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
ようやく待望の秋らしい季節になって来ました!
次回も皆さまの参加をこころよりお待ちしております!

【投稿者】OKA


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