蔵書録のつくりかた▶OKA
「横浜読書会KURIBOOKS」の存在を知ってもらいたくてブログを始めよう!と思い立ちました。
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宇宙空間には大量の物質が漂っており、常にその一部が地球に降り注いでいます。
一説によれば、大気圏で燃え尽きずに地上まで落下してくる隕石の数は1年間におよそ500個にも上るともいわれます(多数は、地球の面積の大きな割合を占める海洋に落下します)。
私はもし自分の家に隕石が落下したら?と考えると夜も眠れません。
ひとたび隕石が落ちれば、我が家の本棚に並ぶ本が全てクレーターとなって消し飛んでしまうのです!
読書が好きである私にとっては、我が家の本棚に並ぶ本は自分の一部といっても過言ではなく、また、本棚にどんな本があるかを全て覚えているわけもないので、一度失ってしまえば取返しがつきません…
さてさて、隕石の直撃を心配しているというのは冗談ですが、まじめな話、火事、天災などで蔵書が失われてしまった場合に備え、蔵書目録のような記録を取っておけると良いなと思っておりました。万一、天災などに遭遇しても、蔵書リストがあれば、必要な本を買いなおすことができそうです。
しかし、蔵書リストを作ることは大変な作業量になりそうです。
本棚に並ぶ本を一冊一冊開いては、PCに題名、著者名、出版社名を入力し続けることを想像すると、気が遠くなりそうです。全冊数をリスト化するのには少なくとも数か月、もしかすると何年か掛かってしまいそうです。
うーむ、どうすべきか...
さて、話は変わりますが、昔はCDをPCに取り込む際、CDのタイトルやミュージシャン名、曲名などをライナーノーツを見ながらPCに手入力していたことを覚えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今ではitunesでリッピングすれば、インターネットから自動で情報を取ってきて、タイトルや曲名はもちろん、アルバムジャケットの画像まで自動的に入力されるようになって久しいです。すごいですね!
では、蔵書リストを作成する際も、CDと同じように自動入力できないものか?と思い、調べてみました。
たいていの本の裏表紙にはバーコードが上下2段に印刷されていますが、これはISBN(International Standard Book Number)の番号がバーコード化されたものとなっています。
これは書籍に固有の番号なので、バーコードリーダーを買ってきてバーコードからISBN番号を読み取り、インターネットのISBNデータベース的な物(どこかにありそう)を参照して本の情報を引っ張ってくれば、本の題名や著者名、出版社などを自動で入力できるのでは?この方法なら、全部を手入力するのではなく、本のバーコードを次々に読み取るだけで済むので、だいぶ省力化できそうです。
バーコードリーダーはamazonなどで売っており、安い物なら2000円くらいからあるようです。
しかし、よく考えてみれば自分はスマホを持っているので、スマホでバーコードを読めるアプリがあればわざわざバーコードリーダーを買わなくても良いのでは、と思い、調べてみると色々ありました!
自分は「QRコード&バーコード」というフリーのアプリをダウンロードしました。(バーコードの認識が速いらしく、またCSVファイルとしてデータを吐出し可能)
一方、ISBNの書誌情報のデータベースはないかな?と調べていると、「私本管理plus」というソフトに行き当たりました。(こちらもフリーソフトで、EKAKINさんという方が作成して公開されています)
これは蔵書管理用ソフトで、ISBNコードを入力して検索ボタンを押すと、amazonから題名等の情報を取得し、蔵書リストに自動入力してくれるという素晴らしいソフトです。
これらを使って実際に蔵書リストを作ってみました。
まず、スマホに「QRコード&バーコード」をインストールします。
(これはiphone, ipad用のアプリです)
PCには「私本管理plus」をインストールしておきます。
本のバーコードを「QRコード&バーコード」で読み取ります。
(バーコードはたいてい上下2段になっていますが、下側のバーコードは図書分類記号と価格情報らしいので、上段のバーコードだけ読み取れば用は足ります)
バーコードを何冊分か読み取り終わったら、「履歴」から自分のメールアドレスへ送信します。
後はPC上で作業します。送信したメールを開くと、添付ファイルとして.csvファイルが添付されているので、これをエクセル等の表計算ソフトで開き、ISBNコード部分をコピーします。
「私本管理plus」の一括登録ボタンを押し、ISBN入力欄にコピーしたISBNコードを貼り付けて検索すると、題名、著者名、出版社名、その他を自動入力してくれます!便利!
「登録」ボタンを押せば蔵書リストに追加されます。
あとは、これをひたすら繰り返して全蔵書を登録すれば完了です。
洋書についても、ISBNのバーコードが付いているものが多かったので同様の方法で出来ました。
雑誌類は自分は自動入力がうまくいかなかったので手入力しました。
本にバーコードが付くようになったのは1990年頃からのようで(以外と最近な気がします)、古い本などでバーコードが付いていない場合は、ISBN番号が記載されていれば(裏表紙や奥付に印刷されていることが多い)、それを打ち込んで検索すれば、わざわざ全部を手入力する必要はありません。
ISBN番号の表記すらないような古い本は、題名、著者名、出版社名を全部を手入力するしかないようです...(幸い、そんなに冊数はありませんでした)
これで蔵書リストが出来ました。蔵書リストのデータをエクスポートして、クラウドにでもバックアップを保存しておけば、隕石が落ちてきても(あるいは天災に遭遇しても)蔵書のリストは無事です!
作成した蔵書リストはいくつかのファイル形式でエクスポートできるので、どうにかしてスマホに入れられれば、既に持っている本を重複して何冊も買ってしまう(ついやってしまいがちです)ことを防げるかもしれません。(が、まだ試していません)
ちなみに、「私本管理plus」には、総金額の表示という余計な(笑)機能があります。
これは、蔵書リストに入っている本の新品価格の総額を表示してくれるのです。蔵書を次々にスキャンして入力していくと、どんどん上がっていく合計金額の表示...
本にこんなにも費やしていたのか…と、あまり見たくない真実を突き付けられた気分です...
まあ、古本で買った本も多いので、実際に費やした金額はこれよりは少ないはず...と無理やり自分を納得させました...
それでは、皆さまも楽しい読書ライフをお送りください!
皆さまの参加をこころよりお待ちしております!
【投稿者】OKA