大人の私が買う絵本▶youco
読書会に参加される方の中には、絵本や写真集を持参される方もいらっしゃいます。その1冊に出会い、購入に至ったインスピレーションやセンスに憧れを抱きながら、プレゼンを拝聴しています。
そんな私が大人になってから買った絵本。
それがこのjunaidaさんの絵本です。
junaidaさんの作品と出会ったのは、昨年1月のこと。
家族から「今度、この展覧会に行く」とjunaida展の画像を見せられ一目惚れ。私も行きたい!といてもたってもいられなくなり、教えてくれた家族よりも先に行ってしまいました。
そしてつい先日、スピッツの草野マサムネさんとjunaidaさんの展覧会「ひみつストレンジャー展」を観てきました。
スピッツの17thアルバム「ひみつスタジオ」収録の全13曲の歌詞に、junaidaさんが絵を描いて「ひみつストレンジャー」という1冊の絵本が生まれました。この絵本の原画すべてと書き下ろし2枚を展示したものです。
私はこの展覧会を訪れる前に、スピッツの「ひみつスタジオ」を聴いて予習をしていきました。さらに会場では、目の前の原画に合わせた曲をイヤホンで聴きながらの観覧です。(公式に推奨されています。)原画を観ながら歌を聴くというのは非常に楽しい経験でした。(混雑していたので1曲だけ。)
決して広くはない会場の中、同じ絵の前をいつまでも陣取るわけにはいかず、やはり手元でじっくり観たい気持ちが湧いてきて、この絵本も買っちゃいました。グッズもかわいらしく、ポストカードや缶バッジも購入…。
帰宅途中に入ったカフェで、家に帰るのが待ちきれずに、1曲分だけ読みました。草野マサムネさんの歌詞の世界を、junaidaさんの絵が視覚的に表現しています。耳で聴くものを目でも楽しむ。より感情が揺さぶられ、うっかり涙ぐんでしまいました。
こうして、私が持っているjunaidaさんの絵本は4冊になりました。
中でも一番好きなのは「の」です。
前回の展覧会IMAGINARIUMで出会い、購入したものなのですが、この絵本は、すべての文が“の”で連なり循環する絵本です。
「わたしの」
「お気に入りのコートの」
「ポケットの中のお城の」
から始まり、物や人が大きくなったり小さくなったりしながら、ひと場面ずつを緻密でかわいらしい絵で表現しています。特に、直前のページに次の場面のヒントが描いてあるところは、ページを戻る楽しみを与えてくれる演出です。
なにより切り取った一場面一場面が、とにかくかわいらしい。登場するものすべての、そのひとつひとつが、私の心をときめかすために存在していました。久々に、私の中の少女心とメルヘン魂を存分に刺激していただきました(まだ在ったみたいです)。
絵本にときめく・写真集に心惹かれる…そんな感受性をいつまでも持ち続けたいものですね。
皆さまの参加を心よりお待ちしております。
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【投稿者】youco