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【お散歩企画】第34回ミステリ横浜読書会『横浜ネイバーズ』横浜読書会KURIBOOKS▶柴犬好き


課題本:岩井圭也著『横浜ネイバーズ』
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6971


作品の舞台となった横浜・中華街を散歩しながら本の話をするという
私にとって垂涎の企画に参加しました。

振返ると2024年6月

タイムラグありすぎですみません。
今も忘れない,楽しいひとときでした。

物語の始まりは、善隣門の扁額を見上げる主人公ロン。
場所はロンの祖父の店中華料理店「翠玉楼」の近く。

散歩コース


★★プロローグ.p10【善隣門】扁額”親仁善隣”、
★p13.p181【関帝廟】マツの実家の「洋洋飯店」の近く、鉄ちゃんの実家の中華菓子店の近く
★p170【山下町交番】中華街の代表的な交番
★p170【朝陽門】東門、ロンの自宅近く
★p179【加賀町警察署】鉄ちゃんの出入りしている警察署
★p184【黄金町】ZENのアトリエ
★p200【媽祖廟】春節のカウントダウンイベント会場
★p230【アメリカ山公園】小倉が居間川を刺した場所
★p241【山下公園の日本郵船氷川丸の周辺】ロンとマツが爆弾を捨てる場所
(引用:主催の方の案内より)
参加者(男性2名、女性4名)でワイワイ散策しました。
途中のお茶時間は,裏路地の二階家が見えるベランダで。「すぐそこでロンやマツが昼寝してそうだね。」

私にとってロンはこんな人

“この人は大丈夫だ,という気がなぜかした。このひどい世の中と関わっているようで別に何かの軸を持つ。
この人になら,私のさもない世界の話をしたってかまわない”
そんな彼が山下町の探偵と呼ばれて,事件を解決する経緯が明らかになっていきます。

本著の魅力

をネタバレせずに文章で伝えるって難しい。

登場人物の誰もが,こころにくすみを抱えてる。それがまた,性犯罪などの現代の表層をくっきりと表わす。
その傷は外の世界を拒絶する。同時に,何かのこだわりや思いを生みバネにもなる。この世をキックする胆力。
ロン達はイマドキの山下町事情に否応なしに巻き込まれる。
ロンやマツやヒナ達の胆力は,この街の危機を何とかしたい!へ爆発していく。

シリーズ全部読みました

http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=7115

http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=7209

http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=7283

伏線


私が一番気になってる伏線は,ロンの母親の行方。黒すぎる。。
どないなるねん。
そして,ヒナの想い人とのじれったい恋は,いつ芽吹くのか。


つぶやき

散歩をご一緒した方たちの自由自在な佇まいが愉しかった。
参加者のつぶやき。
「この会(横浜読書会)が居心地いいから他に行く気がしない。」


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