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■第147回朝の横浜読書会レポート

皆さま、こんにちは。
朝の読書会(カフェ開催)のファシリテーターをしているyuuu_yです。

暑さも和らいできた今日この頃、読書の秋が到来ですね。
というわけで、第147回の朝読(通称「あさどく」)の様子をレポートします!
■2024年9月15日(日)  10:10-12:00
■参加者7名(男性3名、女性4名)

1.『名探偵の有害性』 沢桜庭 一樹
⇒かつての名探偵ブームの時代に脚光を浴びた名探偵四天王の一人が、突如YouTubeの人気チャネルで弾劾されることから始まるストーリーです。
「名探偵に騙された」と告発する謎の人物が登場して、名探偵の助手だった主人公が、かつての名探偵と共に過去の推理を検証する・・・異色(?)ミステリー。オススメです。

2.『旅をする木』 星野 道夫
⇒写真家でもある筆者が広大な大地と海に囲まれたアラスカを訪れ、美しくも厳しい自然や動物たちの生き様を写真におさめ、手紙風に綴った一冊です。
ご紹介者は、東京で忙しく過ごしている同じ時間に、こんな雄大な自然にも同じように時間が流れていることに深い感動を覚えたそうです。素晴らしい景色が脳に浮かび上がるとおっしゃっていました。ぜひ手に取ってみてください。

3.『マリリン・トールド・ミー』 山内 マリコ
⇒主人公はコロナ禍に見舞われた女子大生。孤独な彼女のもとへ伝説の大女優、マリリン・モンローから電話がかかってきて・・・から始まる小説です。
ご紹介者は男性でしたが、マリリンはセックスシンボルではなく、フェミニズムアイコンではなかったか、等々・・・男性としては非常に読みにくいものの、いろいろと深く考えさせられた一冊だったと話されていました。

4.『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎
⇒心理学者アルフレッド・アドラーの教えを伝える本書。
「すべての悩みは対人関係」であると断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラーの教えを分かりやすく伝えてくれる本です。哲学者と青年の対話篇形式で書かれています。
ご紹介者は本書の「三つのタスク」についてお話しくださいました。(ネタバレのため内容は割愛。気になる方はぜひ読んでください)

5.『九龍城探訪』 グレッグ・ジラード,イアン・ランボット
 ⇒ありし日の九龍城をおさめた写真集です。
香港の九龍城というと無法地帯のイメージが強く、立ち入ることも困難な地帯だったと言われていますが、1993年に取り壊されてしまいました。
その九龍城の内部を取材した唯一の書籍であり、そこで生活している方々へのインタビューや内部・外観の写真、九龍城が完成に至るまでの歴史などで構成された本書は読みごたえ抜群です。

6.『N』 道尾 秀介
⇒構成が斬新な本でした。
6つの章で構成されており、読み方は自由だそうです。それぞれの章は短編でつながっており、計算すると合計720通りの物語になるのだとか。装丁も凝っていて上下逆さまになったり・・・非常に面白かったです。
始まりも終わりも自由自在の本書の中でも「一番好きな物語はこれ」とご紹介してくださり、色々な味わい方がある本でした。

7.『オオルリ流星群』 伊与原 新
⇒伊与原 新氏の本をご紹介いただきました。
筆者らしい天文の知見が詰まった中年青春記とも言えそうな本書。45歳という節目を迎えた、かつての高校の同級生たちが地元で出会い、集まり、一つの目標(夢)のために協力していくというお話しです。
大人になってしまったが故のしがらみや葛藤も描きつつ、高校時代の純粋な気持ちも手離せない・・・そんなピュアなストーリーに惹き込まれました。

☆朝読にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


朝の読書会は日曜日の朝に、ゆったりカフェでやっています。自分の好きな本を、ただただ紹介するだけの自由な読書会です♪
一日の始まりに皆さんもご一緒にいかがでしょうか?

ぜひ朝読でお会いしましょう!


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【投稿者】yuuu_y


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