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①横浜読書会KURIBOOKS - 知的好奇心を解き放とう~参加者募集中~【柴犬好き】「源氏物語 葵の帖の感想:赦す」

 柴犬好きと申します。
「源氏物語」9帖(葵)第80回考える横浜読書会KURIBOOKSに参加しました。


 

1.進行の工夫が楽しい


最初全体で一言ずつ感想を述べます。(遅刻してすみません。。)その後,参加者は下記2つのグループを選択できます。

・事前配布の資料の説明を聴きながら,対話する
・フリートーク

頃あいよく時間が過ぎると,もう一度全体に戻ります。別グループがどんな展開になったか紹介があってフムフムとうなづく時間,さらに全体を振り返っての感想の時間が設けられています。
 私はフリートークに参加しました。みなさん自由に思うさまの印象を投げかけていらして,「わ~。そういう解釈もあるの。」と参加者の方々の感性に触れておどろきの時間でした。

2.振り返る時間も愉しい

読書会終了後も、フト思い出しては考える時間をもらいました。
 
 葵の帖では,「六条の御息所のもののけ」らしき場面が登場します。必ずしも御息所と断定できないのですが,葵の上にのりうつったかと光源氏は感じる。のちに,女三の宮にも同じようなもののけの場面が表現されます。 
 河合隼雄氏によるとある種「共鳴作用」があったのではと著作「源氏マンダラ」で述べています。葵の上と六条の御息所のもののけは,前者は正妻でありながら冷たい関係であった光源氏への鬱屈,後者は「車争い」で立場を無くし,つれない源氏への断ちがたい未練もあった。どちらも源氏への愛憎を秘めていたのが共鳴作用してうつし身を分かち合ったのでしょうか、と。

3. 私見


  少し私見です。紫の上がみまかる際にはそういう風にならないです。気にかかる子どももいない。源氏の多彩な女性遍歴に苦しむこと多かったけれども。
 はて。もうこの世の憎しみや怨念に囚われて終わらない道を私は選ぼうかしら。おおどかに執着を手放して赦されたい。赦したい。最期は頼るものなどなく,主体的に自らを解き放つことを選んだのかもしれません。
(出家は許されなかったけれども)紫の上は最期にみずからを赦し,この人(源氏)をおおきく赦すことで、精神の自由を得たのではないか,と推察しました。
 貴重なひとときをありがとうございました。タイミング合えばまた参加出来たらいいなと思います。

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