断念本▶youco
「読み始めたけど途中で読むのをやめた」本はありますか?私は何冊かあります。それらを私は「断念本」と呼んでいます。
今回は、その「断念本」の傾向を分析し、あわよくば「断念本」から「読了本」へ進化させられるよう解決法を見出し、同じことを繰り返さないよう対策を講じる所存です。
…と、できるだけ難しく書きましたが、要は「読みかけの本を片付けたい」ということです。
なぜ読みかけてやめてしまうのか。今私の手元にある「断念本」を引っ張り出したところ、その理由によってカテゴライズされるということに気が付きました。
①文体が合わない。
これは、如何ともしがたい相性のようなもので、どなたにも経験があるのではないでしょうか。ただ、同じ作家さんの本でも、読了できる場合があります。もちろん、同じ文体では書かないよ、という工夫をしてらっしゃるのかもしれませんが、内容次第で文体が合わない問題は解消されることもあるのかもしれません。
②共感しにくい。
主人公や世界観、それらがハマってこない場合ですね。私の場合、やはり私という人間からかけ離れていて、かつ実在しそうな人物の物語は進みが遅いのかもしれません。主人公や世界観が全くかけ離れているのなら、完全なるフィクションとして楽しめるのですが。
③読んでいてしんどいシーンがある。
これは、どの本よりも残念な理由です。物語の続きは気になるのに、そのシーンが辛すぎて、もうこれ以上読めない!と本を置く場合です。私の場合、陰湿ないじめのシーンや、人を痛めつけることだけが目的の暴力的なシーン、精神的な袋小路に追い込まれるような展開だと、しんどくて読めません。映画やドラマだったら、目を閉じて耳をふさいでやり過ごしているでしょう。
④難しい。
これは、専門用語・舞台設定・観念などなど、私の理解の範疇を越える内容のものです。特に最近は、カタカナやアルファベットの用語を連発されると難しくてついていけない…。目が滑る…。
今までの「断念本」の中には、これは無理だな、とすでに手放してしまったものもありますが、こうして傾向を分析してみると、解決策がありそうな本もありますね。
②の共感しにくいに関しては、読む側が人生経験を積むことにより、人としての奥行きや見聞が広がり、より多くの事柄に対して理解が深まるかもしれません。読んでみて面白いと思える時が来るまで積読棚に積んでおきましょう。
③は、感受性の問題でしょうか。もっと歳を取って、物事に鈍感になれば読めるかもしれません。これらもひとまず積読棚行きですね。
①と④に関しては。
合わない文体を我慢して読み進めるか…。
さっぱりわからない用語を一つ一つ調べてついていくのか…。
いやいや、この世には面白そうな未読の本が山ほどあります。時間は有限です。心を鬼にして、これらの本も積読棚でおとなしくしていてもらいましょう。
なんとなくいつも心に引っかかっている「断念本」。こうして改めて分析し、解決法を模索する機会を設けてよかった!ごそごそと積読棚から引っ張り出した甲斐があったというものです。
分析と対策の結果に従い、また積読棚に戻すとしましょう。
皆さまの参加を心よりお待ちしております。
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【投稿者】youco
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