第127回朝の横浜読書会KURIBOOKS
横浜読書会KURIBOOKS - 知的好奇心を解き放とう~参加者募集中~
■2023年11月5日(日)10:10-12:00 晴れ
■参加者8名でした。
テーマや課題の本はなく、自由に本を持ち寄りました。
数名の方から体調不良という理由で欠席のご連絡をいただきました。
季節の変わり目で風邪をひく方も増えているように思います。
ご自身はもちろんのこと、ご家族やまわりの方なども含めて、
どうかご無理のないよう過ごしていただき、読書会へご参加いただければと思います。
お持ちいただいた本は、怪奇小説、悩み相談、ノンフィクション小説、旅小説、ミステリ小説、時代小説、スポコン小説、鈍器本などでした。
『怪奇小説傑作集』は3巻まであり、人気のシリーズのようです。
オムニバス形式になっていて、今時の売れっ子作家から、ベテラン作家まで名を連ねています。
怖さを集結した傑作集というより、物語の傾向がバラエティに富んでおり、不思議な読書体験ができる内容のようです。
『ムシュラン三ツ星』は刑務所の食事(給食)のお話です。
受刑者のごく一部のエリートたちが給食担当になるそうで、実際の調理以外に予算内での献立なども考えるようです。
その悪戦苦闘の様子はもちろん、実際のレシピまで載っている盛りだくさんの一冊です。
具体的には、加工品は割高になるため、できるだけ素材から調理するよう配慮し、
かつ、受刑者の健康を考えてレシピを考えます。
しかし、なんと言ってもこの現場の一番大切なポイントは「配膳のしやすさ」だそうです。
全員に平等に分配することが大事で、同じ大きさで数が数えられるようなおかずが理想のようです。
本文内の煮物の写真がとてもおいしそうでした。
また、ライムスター宇多丸の悩み相談、縄文人から学ぶ悩み相談、大正時代の新聞に投稿された悩み相談、オトナの悩みにこたえる小学生など、
悩み相談の本を数多くご紹介いただきました。
ライムスター宇多丸の悩み相談は、回答が参考になったか、参考にならなかったか、後日譚まで書かれているようです。
また、小学生の女の子が答える悩み相談は、歯に着せぬ物言いで、
大人たちの悩みを解決していく本のようです。
案外、ピュワな子供の方が処世術にたけており、
考えすぎの大人は、己の人生を自ら生きにくくしているのかも知れません。
参加者の方が、悩み相談本の醍醐味は「自分と違う視点を得ることだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。
法医学に興味のある参加者の方からはアフリカの移民・難民問題の本が紹介されました。
地中海に沈む、身元不明のアフリカ移民たちの遺体は黒人だからという理由で蔑ろにされてきました。
そんな状況を変えたいと、法医学者である著者が、ヨーロッパで始めて移民遭難者向けのデータバンクの創設に取り組む話です。
人間としての尊厳を考えさせられる本でした。
また、構成力が抜群にうまい謎解きミステリ小説や、人物描写にすぐれた社会派ミステリ小説などなど、
ご紹介いただいた本すべてが大変興味深く、読みたい本がまた増えてしまいました。
本当に、楽しかったです。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
また読書会でお会いしましょう。
■今月の皆さんへの質問です。
自己紹介の時に、すべての読書会の参加者の方へ聞こうと思っています。
【住んでみたい場所】
Wo7の部屋、札幌、青島(宮崎県)、釧路、窓を開けたら海が見える場所、ニューヨーク、ヘルシンキ、香港、横浜、九州地方、北鎌倉、ベトナム
一週間の始まりの朝を気持ちよく過ごしていただくために
知的好奇心を解き放つ出会いの場として
ぜひ横浜読書会KURIBOOKSへ遊びに来てください。
【投稿者】KURI
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