いつかあなたに出会ってほしい本・後編▶youco
前回の続きです。
11『桜のような僕の恋人』宇山佳佑・著
読後、号泣。病のせいで容貌は変わっても、それを受け止め、飲み込んで、恋人への愛を貫いた主人公。
本当の美しさって何だろう…の答えを知りたいあなたへ。
12『検察側の罪人』雫井脩介・著
映画化もされています。それぞれの正義。それぞれの信念。人は皆、異なる価値観を持っていて、だからこそ様々な軋轢が起こり、正しいことが何なのかわからなくなってしまうのでしょうか。
視野を広げたいあなたへ。
13『ほかに誰がいる』朝倉かすみ・著
読む人を選ぶかもしれません。主人公の恐ろしいまでの妄執をどう受け止めるのでしょうか。自分でも持て余すこの魂を、激情を、呪縛を。読んで圧倒されてください。
心の起爆剤を求めている、クールなあなたへ。
14『小さいおうち』中島京子・著
昭和初期、女中奉公に出た少女の一生。現代に生きる私にはもう体感できないことを仮想体験させてくれる本でした。
本を読むことの楽しさを思い出したいあなたへ。
15『怒り』吉田修一・著
人を信じることの難しさを痛感する本です。「相手の何を知れば、そいつを信じられるのか、まだそれを知らないのだ」。
それでも人を信じたい、と切望するあなたへ。
16『あなたは、誰かの大切な人』原田マハ・著
17『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里・著
この2冊は、ぜひ続けて読んでみてください。表裏一体、光と影…これぞ社会生活の真実!と思えるのではないでしょうか。
人間関係に疲れ、投げ出したくなっているあなたへ。
8『世界の終わり、あるいは始まり』歌野晶午・著
自分の息子(しかもまだ小学6年生)が連続誘拐殺人事件の犯人かもしれない?!…そんな疑念を抱いた父の心労。これからの人生を何パターンもシミュレーションするのですが、その描き方が真に迫っていて、非常にくたびれます。いい疲労感です。
うまい小説を読みたいあなたへ。
19『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月・著
以前こちらで紹介させていただいたことがあります。過去があって現在があり、そして未来に続くのだけれど、そもそもその過去、本当にあなたが知っている通りの過去ですか?
過去に憂いを抱えるあなたへ。
20『静子の日常』井上荒野・著
こちらも、過去に紹介させていただきました。心にいろんなものを抱えながら、現実を見据え、自身の心を考察し、行動する…そんな生き方・日常に感動しました。
人として、どう生きるかを考えてみたくなったあなたへ。
長々とひとり読書会にお付き合いいただきました。
ありがとうございました。
横浜読書会のnoteは、この10月に1周年を迎えます。開設当初から月3回、計36回投稿させていただきました。
この節目を機に、youcoの投稿は今回を最後とさせていただきます。文章を書く楽しさを再確認し、また同時にその難しさも痛感した1年間でした。
今後も横浜読書会のnoteは続きます!こちらを読んで、読書会に参加される方がお一人でも増えたらいいな、と願いつつ。
拙い文章を読んでくださった皆様と、お誘いくださったKURIさんに大きな感謝を贈ります。
1年間、ありがとうございました。
皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
~参加者募集中~
【投稿者】youco
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