電子工作でよく使うコネクタ
電子工作で私がよく使っているコネクタを紹介してみます.
JST XHコネクタ
JST(日本圧着端子製造株式会社)の2.5㎜ピッチコネクタです.ロボカップジュニアによく使われるロボットキットTJ3Bに採用されているというところがきっかけで使い始めました.
特徴として
・2.5㎜ピッチなのでユニバーサル基板に使用できる
・2~20ピン,ストレートとラインとアングルあり
・定格電流3Aで小規模な電子工作にちょうど良い
・秋月電子,共立電子,千石電商,マルツパーツなどで販売され入手性が良い
といった点があり,私がやるようなマイコン電子工作では多くの場合これで足ります.
あえて不便な点を挙げるとすれば,基板が狭くてコネクタ配置が密集するような場合にちょっと抜きづらいというのがあります.コネクタ抜き用の工具を持っておくとよいです.
HYコネクタ(Groveコネクタ)
M5Stackなどに使用されているGrove用の2mmピッチコネクタです.
メーカ不明,詳細仕様不明,入手性が良くない.というあまり使いたくないコネクタなのですが,Grove用のコネクタがこれなので,マイコン電子工作をしていると必要になる場合があります.
基板側はストレートとライトアングルがあり,スイッチサイエンス,秋月電子で販売されています.
ケーブル側は特に入手性が悪く,日本の通販で扱いがあるのは共立電子だけではないかと思います.M5Stackのオプションとしてケーブル状態に加工されたものが販売されているので,これを調達する方が簡単です.
圧着工具
XHコネクタやHYコネクタ用のケーブルを作るためにはソケットコンタクトを電線に圧着する必要があります.
本当はメーカ純正の工具を使うのが良いのですが高価なので,趣味の電子工作では汎用の圧着ペンチが良く使われます.ENGINEER社(ネジザウルスの会社)のPA-09,PA-20,PA-21あたりがそれで,XHコネクタの場合はPA-21がちょうど良いです.ただし結構握力が必要で小学生くらいだと難しいようです.
ピンヘッダ,ピンソケット
2.54㎜ピッチのコネクタです.
1列と2列,ストレートとライトアングルがあり,基板同士を重ねたり後述のQIコネクタやMILコネクタを接続したりいろいろな組み合わせができます.
Arduinoのスタッキングには長いピンソケットが使えます.
ニッパなどで切れるので,長いものを買って必要な長さ切って使うこともできます.
QIコネクタ
ピンヘッダに合うメス(ソケット)側のコネクタです.
抜け止めがないので,ピン数が少ないものをロボット工作に使用したりすると振動で抜けることがあります.マイコンの書き込みなど一時的な接続に使うのが良いと思います.でも,RCサーボのコネクタはこれなので,注意して使います.
MILコネクタ
2.54mmピッチのコネクタで,基板側はボックスヘッダ,ケーブル側は圧接ソケットとかいろいろな呼ばれ方をします.
ピンヘッダやピンソケットと組み合わせて使うこともできます.
ケーブル加工はフラットケーブルを挟んで万力で締めるだけなので,多ピンを接続したい場合に便利です.
まとめ
私が良く使うコネクタを紹介してみました.
だいたいこのあたりが趣味の電子工作の範囲では一般的なコネクタだと思います.他にも便利なコネクタはいろいろあるとは思いますが,部品の種類は少ない方が管理が楽になるのでなるべくこれらのコネクタを使うようにしています.