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【日記#58】2025/2/16〜焼き芋と年齢〜
この日は、子どもと自然の中で活動するボランティアに参加した。
この活動には、大学生の頃から8年くらい参加し続けている。
今回の活動は、焼き芋だった。
各班に分かれ、みんなで割った薪、ちぎった新聞紙、木端などを組んで火を起こし、火がよく回ったら木炭を置いていこるの待つ。
無邪気な子どもたちの、うちわを使った全力火起こしで全身に煙と灰を浴び、目は泣いた後くらい真っ赤に腫れるが、それも火起こしならではの楽しさがある。
その後、新聞紙とアルミホイルを巻いたサツマイモを火の中に入れて、待っている間子どもたちは近くの広場に遊びに行った。
僕は、そこそこ経験もあるということでベテランの職員と火の番として残り、子どもの遊び相手は学生スタッフたちが向かって行った。
…俺だってまだ若いのに…。
そんな時だった。
5歳くらいの女の子が暇をもて余したのか、うちわで火を煽る僕の背中にペタリと抱きついて話しかけてきた。
女の子「あなたは何歳なの?」
よく聞かれる質問ですねこれは。
普通に答えても面白くないと思ったので、「いくつだと思う?」と聞いてみた。
女の子「うーん……46歳?」
ちょっとまって。
マジで?嘘でしょ?
すぐに「25歳!25歳!」と訂正したが、なぜか腑に落ちていない表情の女の子。
俺ってそんなに年季入ってるように見えるのか。
これでも毎日トレーニングして格闘技の練習も行って、スキンケアも怠っていない。
それでもダメなのか。
その後も、ご飯を食べる時や、自分も一緒に子どもたちと遊び出した時も、その子は隣にいることを求めたり、抱っこを求めたりしてきた。
これって、お兄さんとして気に入られているというよりかは多分、父親とダブって見えてるだけじゃん…。
活動が終わってからも、女の子の一言がショックで帰り道しばらくモヤモヤ考えていた。
もしかして、体臭か?
最近、体臭が親父と同じ匂いになっていることには気付いていた。
女の子は僕に抱きついた時、親父の匂いを感じたんじゃないか。
家に帰り、直行で風呂場に行って服を脱ぎ、服を嗅いでみた。
……めっちゃ焼き芋の匂いがした。