膳所(ぜぜ)五社とは、旧膳所藩の五ヶ村の氏神。
別保村の若宮八幡神社、中ノ庄村の篠津神社、膳所村の膳所神社、木ノ下村の和田神社、西ノ庄村の石坐(いわい)神社の五社。
今日は、旧東海道に沿って点在するこの5社を歩いてみようと思います。
京阪瓦ヶ浜駅からスタートして、若宮八幡神社へ。
瓦ヶ浜駅から南に下ると「伊庭貞剛先生誕生地」と刻まれた石碑がある。
「伊庭貞剛(いばていごう)」は、明治時代の実業家で、第二代住友総理事。「別子銅山中興の祖」である。
若宮八幡神社
瓦ヶ浜駅から歩いてほんの5分ほどで若宮八幡神社に到着。住宅密集地であるが、この敷地は広い。
御祭神:仁徳天皇
配祭神:応神天皇、武内宿禰
すぐ隣にやや小さめの鳥居があり、「新羅神社」とある。
境内社として、皇大神宮、金比羅社、新羅社、天満宮社、多賀社、白山社、稲荷社(境外)、八坂神社がある。
篠津神社
次は、旧東海道を少し北上して左手にある「篠津神社」。
御祭神は、素戔嗚尊
境内社:少彦名社 、高龗(たかおかみ)社、 六柱神社(稲荷大明神外五柱)、 六柱神社(菊理姫命外五社)
篠津神社をあとにして、旧東海道をさらに北上していく。
次は膳所城から西の位置にある「膳所神社」。
膳所神社
御祭神:豊受比売命
境内社(摂社、末社):愛宕神社、松尾神社、稲荷神社
確かな資料は、平安時代、この一帯が天皇の食事としての湖の魚介類を献上する場所に指定されたことによると言われている。
膳所神社から旧東海道に戻ってさらに北上すると和田神社がある。
和田神社
御祭神:高龗神(たかおかみのかみ)
境内社:稲荷社、天満宮、山神社
拝殿横にある大イチョウは、周囲4.4m、高さ24m。樹齢はおよそ600年。関ヶ原の合戦に敗北して捉えられた石田三成が京都へ護送される途中、この木に繋がれて休息をとったと伝わっています。
和田神社を出て、旧東海道は再びクランクして北西へと進みます。
最後は、石坐(いわい)神社。
石坐(いわい)神社
御祭神:八大龍王宮 「豊玉比古神(海津見神)」、「彦坐王命(開化天皇第3皇子)」
正霊天王宮 「天智天皇」、「大友皇子」、「伊賀宅子媛命(大友皇子母)」
さて、これで5社を巡りましたが、最後に石坐神社から少し南に行ったところにある地蔵堂をご紹介。
「北向地蔵尊」と言って、お参りに来られる人が途切れることなく訪れます。とても大切にされているお地蔵様。
たくさん歩いたような気分ですが、歩数を確認すると5,000歩ほど。アップダウンもありませんし、お手軽なお散歩コース。
膳所神社の近くの「松田常盤堂」さんの和菓子を買ったので、
帰宅後にいただきました。