歌詞考察 | aiko 二時頃
真夜中二時頃に始まったあなたとの電話に
あたしは何を思ったのか考察します
あなたへ密かに恋心を抱くあたし
冷え込む真夜中の電話に足先が冷え鼻が出ても
あなたの声を聞けるだけで幸せなことに気付いた
静まりかえった部屋の中
受話器を当てる左耳からはあなたの声
『♪いいかげんにうるさいなぁ...』と
わざとらしく後を引く歌い方
ここであなたとあたし以外の存在を察し
あたしは胸騒ぎを覚えます(女の勘!)
あたしはあなたで一杯だったけど
あなたにはあたし以外に大切にしてる人がいて
隣にいるのは誰なのか、
どんな人なのか、
そんなことよりもひとつだけ
あなたにとってのあたしは
どれくらいの存在だったか
それだけを気にしています
隣に誰かがいることをうっすらと察しながらも
その事実を受け入れたくなく
否定して欲しさに問いかけます
「いつ会える?」
問いかけの返事をもらった後でしょうか?
「もう会えない」と言われ
隣の誰かを否定することなく事実を話すあなた
受け入れるしかないあたし
女の勘が当たってしまったのです
あなたから告げられた内容で
ここまで実像の無かった女の子が
途端にリアルになりました
また、『♪本当は受話器の隣深い寝息を立ててる』に
受話器越しから聞こえてくるようなエフェクトがかかっていて
tinyな女の子視点に切り替わってるようにも解釈出来ます
・あなたから告げられた内容
・バニラの匂いがするtinyな女の子視点
彼女の存在をこの2つ同時に伝えて
あたしにとっての衝撃がどれほどだったのかを
聞き手に上手く伝えています
そしてもしも隣で眠る女の子が
あなたとあたしのやり取りを
受話器越しに聞いていたとしたら
深い寝息を立ててる“フリ”をしていたことになります
あなたの欲しい彼は隣にいるのよ、と
勝ち誇ったように
ここ、なんとなく
“女の怖さ”がよく表現されていて
気付いたときにaiko凄い...!!!となりました。笑
本命の存在を隠していたあなた
いつの間にか本気になっていたあたし
ただ願うことは
あなたにとっての思い出になること
本命にはなれず
為す術もなくあなたから離れることを決意
冒頭『♪あなたには嘘をつけない』から
彼女の存在を知ったあとの
『♪嘘をついてしまった』と変化
恋する気持ちを必死に忘れようとしています
繰り返し
本命がいることを察し
あなたの思い出になることが
いまのあたしに出来る精一杯の抵抗
あなたの隣で寝息を立てる
バニラの匂いがするtinyな女の子に勝る点は...
真夜中二時頃のおはなし
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aiko 二時頃 歌詞考察
片思いをするあたしが
大失恋する真夜中二時頃
受話器越しの声を盗み聞きする
バニラの匂いがするtinyな女の子
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