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ひょっとしたら、これが最後の二郎系訪問になるかも知れない話
前やっていたブログでは、結構な頻度で二郎系のお店を訪れ食べた記録をしていました。
十年前。東京から西日本のはしっこへと出戻り、二郎は遠くなりにけり。俗にユメカタと呼ばれる、夢を語れ系列店も、当時は大阪京都にようやく進出を始めた、という頃合いでした。
それが岡山、広島にまで進出してくれ、今ではそう苦も無く電車で通える距離にユメカタ系列が存在してくれております。
ですが。
それを胃の腑にぶちこむ自分自身の方に、加齢による胃腸の衰え、という問題がじわじわ迫ってまいりまして。
どうにも、二郎系からはそろそろ足を洗うべき頃ではないか、という思いもひしひしと胸に押し寄せてきております。
と、いうわけで。
長らく患った「二郎系」という恐ろしい趣味に、終止符を打つべきときではないか。
そう思い、ここを訪れました。
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早く着きすぎました。開店二十分前。
この時間、かつあいにくの雨模様にも関わらず、学生さんと思しき待ち客が。
愛されてますなあ。
券売機へ向かうと、かつて「小」と呼ばれていた(と、記憶している)麺300g表記のラーメンが、1,100円。豚入が(普通が一切れ。豚入にすると追加で四切れ。しかし一切れはかなり大きい)300円となっておりました。
物価高ですなあ。ほんの数年前まで、1,100円で豚入が買えてたはずです。それを思うと……いや、繰り言はよしましょう。
そもそも原価が上がってるのですから価格に転嫁するのは当然のことです。
席で待つこと数分。
ニンニク入れますか、のコールが。
昔、それもほんの3年くらい前まで、コールは決まっていました。
ニンニク、ヤサイアブラ。
マシ、までは怖くて言えませんでした。
それが、今では。
「ニンニクで、お願いします」
穏やかに盛られた一杯が目の前に置かれる。
確かな重量感。普通で、これだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729306721-f9isO4wvrU2dqZXgGzAFRhVM.jpg?width=1200)
ビジュアルが不健康なら不健康なほど喜びが増す、われら腎臓破壊民。
笑い事ではなく、主治医に見られたらまず、反省部屋送りです。実際、地元では3度ほど、酒を出す飲食店でビールかっくらうところを見つかっておるのです。
いざ、食べ始めます。
うん、うん。
今を楽しめは、非乳化〜微乳化あたりのスープに、かえしをたっぷり入れた味です。
キリッとした味わいで、塩気と醤油由来の酸味が心地良い。
麺だけ箸でたぐって食べても、麺がしょっぱい。味の強さが分かろうというものです。
と。
ああっというまに完食。
あれ? という印象。
わりとすんなり全部食べられました。なんなら、この濃いスープを半分くらいは飲んでしまったくらい。
……おいしかった! ごちそうさま!
最後の丼をありがとうございます!
そう、心のなかで念じたものの……。
あれ、これ。
……まだいけるか?
懲りない意識が、悪魔となって囁いてきます。
こうなったら。
もう少し、二郎と向かい合ってみようじゃないか。
余計な決意を新たにした、土曜の昼間でありましたとさ。