見出し画像

やってみたかったこと→英詞翻訳 2

今回はまた、いつもの「某SNS」からは離れて、自分のやりたかったことをやるだけのno+eです。
表題の通り、英詞翻訳です。

今回選んだ曲は……もうね。
これはずっと、ずっとやりたかった。
洋楽、と鼻先で呼ばれる曲のなかで、一番好きかも知れない。
一番はたくさんある(Linkin ParkのEasier to run、Faint、あるいはビートルズのYesterday、Avenged SevenfoldのA little Piece of Heaven、Sum41のPieces、サイモンアンドガーファンクルのサウンドオブサイレンス、コンドルは飛んで行く、スカボローフェア、などなど)のですが、聴いているうちにどんどん高揚してきて、このままではいけない! 俺はなにかやらねば! と奮い立つ曲といえば、やはりこれなのです。

One Republicの、"Counting Stars" 。
……正直に申し上げますが、私はこの一曲しか、彼らの曲を知りません。
たまたまYoutubeで観て、はまってしまったのです。
リードボーカルのライアン・テダーは名だたるアーティストのプロデューサーでもあり、すでに名声を得ていたといいます。
なので、このような鋭い詞を書けるのでしょう。

ですがこのCounting Stars。
かなり詞の内容が難しい。
観念的であり、略し方も大胆。
なので、かなり誤訳があるかも知れません。

まずは、直訳からしていこう……と思ったのですが。
直訳だと前後の意味が通らない箇所が多々あり、そこ(本来入るはずだった、略された言葉)にこだわると、日本語ばかりが長くなるため、最初から大胆な意訳を行った箇所がいくつかあります。
ご承知おきください。

Counting Stars
One republic

Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be counting stars
yeah we'll be counting stars

I see this life like a swinging vine
Swing my heart across the line
And my face is flashing signs
Seek it out and you shall find

Old, but I'm not that old
Young, but I'm not that bold
I don't think the world is sold
on just doing what we're told

I feel something so right
doing the wrong thing
I feel something so wrong
doing the right thing
I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie
Everything that kills me makes me feel alive

Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be counting stars
Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be... We'll be counting stars

I feel the love and I feel it burn
Down this river, every turn
Hope is a four-letter word
make that money, watch it burn

Old, but I'm not that old
Young, but I'm not that bold
I don't think the world is sold
on just doing what we're told

I feel something so wrong
doing the right thing
I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie
Everything that drowns me makes me wanna fly

Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be counting stars
Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be... We'll be counting stars

Oh...
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt

Everything that kills me...makes feel alive

Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be counting stars
Lately, I've been I've been losing sleep
Dreaming about the things that we could be
But baby, I've been I've been praying hard
Said, no more counting dollars We'll be... We'll be counting stars

Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt
Take that money Watch it burn
Sink in the river The lessons are learnt

Songwriter: Ryan Tedder



最近ずっと不眠気味なんだ
(lately:最近)
僕らはこうできたんじゃないかって夢を見て
でもね、君、僕はひたすら祈ってきたんだ
君の言ったとおりに……これ以上ドルを数えるんじゃなくて、星を数えようって、さ
(行頭のSaidの主語は、直前のbaby、つまり恋人)
(dollarsとstarsが脚韻となっているがゆえのdollarsなので、訳まで「ドル」にこだわらず、カネを数える、札束を数える、とした方が自然ではあるかも知れない)
そう、僕らは星を数えようじゃないか

一生はつる草のようにゆらゆら揺れていて
(vine:蔓草)
時に一線を越えて僕の心を揺さぶってくる
(across the line:一線を越えて)
そして僕の顔はぱっと輝く
追求せよ されば見いださん
(Seek, and ye shall find:尋ねよ されば見いださん(聖書の一節))

年老いた、しかし相応に老獪なわけじゃなく
まだ若いままだ、しかし相応に大胆なわけじゃなく
僕らが信じ込まされてきた世界を鵜呑みにしようとは考えない
(Sell A on B:AにBであると納得させる)

間違ってることをすると正しいと感じることがあり
正しいことをすると間違ってると感じることがある
嘘はつけない、つけないんだ
自分を殺す全てのことは、僕に生を感じさせる

最近ずっと不眠気味なんだ
僕らはこうできたんじゃないかって夢を見て
でもね、君、僕はひたすら祈ってきたんだ
君の言うように、これ以上ドルを数えるんじゃなくて、星を数えよう
最近ずっと不眠気味なんだ
僕らはこうできたんじゃないかって夢を見て
でもね、君、僕はひたすら祈ってきたんだ
君の言うように、これ以上ドルを数えるんじゃなくて、星を...数えようじゃないか

僕は君の愛を感じ、それが人生の曲がり角のたびに
砕け散っていくのを感じる
(曲中のburnは一貫して、燃やして捨てる、というマイナスの意味なので、ここは愛が燃えさかるのではなく、燃え尽きる、というマイナスの意味だと感じた。だがriver(このriverは、のちに自分がsinkする「困難」の象徴だと解釈)の中で燃え尽きる、はおかしいので、勝手に「砕け散る」と訳す)
希望なんてのはくそ食らえだ
(four letter word:”FXXK” のこと)
カネは稼いだはしから消えていく
(またもburn。しかも、Bridge部分で象徴的に繰り返される"watch it burn"という使われ方。ただここはBridge部分に同じく「燃やして捨てろ(それを見ろ)」と訳すと足下をすくわれる。Bridge部分で燃やして捨てるのはTakeしたMoney。対してここは、Makeした(稼いだ)Money。ここはまだまだ自嘲部分だと見た。なので、捨てるのではない。その段階まで「自分」の心はまだ育ってない。ここではカネが「勝手に消える」のだ)

年老いた、しかし相応に老獪なわけじゃなく
まだ若いままだ、しかし相応に大胆なわけじゃなく
僕らが信じ込まされてきた世界を鵜呑みにしようとは考えない

正しいことをすると間違ってると感じることがある
嘘はつけない、つけないんだ
自分を溺れさせる全てのことは、僕に飛びたいと感じさせる

最近ずっと不眠気味なんだ
僕らはこうできたんじゃないかって夢を見て
でもね、君、僕はひたすら祈ってきたんだ
君の言うように、これ以上ドルを数えるんじゃなくて、星を数えよう

カネを持ってきて、燃やして直視しろ
我が身を川に沈めて、自分の気持ちを再確認しろ(Sink the river部分は、ちょっと前の "Everything that drowns me makes me wanna fly" と関連して、自分を溺れさせ、昇揚を感じさせるいわば「試練」的なもの。なので沈めているのはカネじゃなく、自分自身)(The lessons are learnt:学んできた教訓。by me が省略?)

僕を殺す全てのことが……僕に生きる希望を与えるんだ

最近ずっと不眠気味なんだ
僕らはこうできたんじゃないかって夢を見て
でもね、君、僕はひたすら祈ってきたんだ
君の言うように、これ以上ドルを数えるんじゃなくて、星を数えよう

カネを持ってきて、燃やして直視しろ
我が身を川に沈めて、自分の気持ちを再確認しろ


……いやー。
案の定、凄まじくカッコ書きがつきました。
それも、かなり英訳の基本を破った、独自解釈の嵐。誤訳かも知れない、という恐怖が身を包みます。

さて。
直訳すら意訳の様相を呈したおかげで、文の意味自体は一貫し、わりと通る文章となっています。
これくらいなら、このまま「歌える」歌詞づくりのフェーズにいきなり入ってもなんとかなるでしょう。

やっていきます!


是空

Lady、煩悩 身を委ね
失意のまま他責の怨
少年少女の思い出と
映る故郷の赤い空……希望焼いた空

転々とLuck 望む名声
Lack 足りぬ賞賛
迷走し懸想しては喧騒に失踪するMind

失意  諦念にシフト
熱病 高慢にフィット
世界の摂理未だ知らず
未熟さに追熟望む

ああ 善と悪のパラダイムシフト
どちらもカラと気づく
ああ 富と名声 若さに不相応
つまるとこ空手形
A Cool Life, cool  life, 振るうlie
目に浮かぶは故郷に繋ぐ空

Baby、懊悩 身を焦がし
失意のまま自責の念
少年少女の思い出と
映る故郷の空の赤
Lady、煩悩 身を委ね
失意のまま他責の怨
少年少女の思い出と
映る故郷の空……希望焼いた空

一生もんの愛 信じ足る安心
一転 崩れる信心
愛撫は細部を腐らす相
君のその眼前に牢

熱意  嫌悪にシフト
熱病 浪漫さえフラッド
愛を語るためのその舌
切り取って軒先に吊るす

ああ 共に生きん その誓いは
つまるとこ空手形
A Cool Life, cool  life, 振るうlie
目に浮かぶは故郷を焼いた空

Baby、懊悩 身を焦がし
失意のまま自責の念
少年少女の思い出と
映る故郷の空の赤
Lady、煩悩 身を委ね
失意のまま他責の怨
少年少女の思い出と
映る故郷を染める空……希望焼いた空

ああ
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日

目の前の絶望……深奥の希望

Baby、懊悩 身を焦がし
失意のまま自責の念
少年少女の思い出と
映る故郷の空の赤
Lady、煩悩 身を委ね
失意のまま他責の怨
少年少女の思い出と
映る故郷の空……希望焼いた空

ああ
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日
貧富の民 探しだす
生きる意味と斃れる日


いちばん失態なのは、原曲の星空という設定が継承できず、やむなく夕焼けにすり替えてしまったこと。

音楽メロディーラインの切々とした厳しさに対して、歌詞の中の星空という美しさ。
その対比がよかったのですが、曲の激しさのまま夕焼けの赤を強調するという、くどい歌詞となってしまいました。

原因は、星空、星、と、四音ニ音で構成される音しか夜の空にはなく、夜空と言ってしまうと星が言葉から消えてしまう、というところにありました。
また、夜空、という三音は、音として柔らかすぎ、語頭に置く分にはそれなりに映えるのですが、語尾に置くには早口言葉的な、いわゆるラッパー調といいますかマキシマム・ザ・ホルモン調といいますか、そういう歌謡にはそぐわないんですね。こういうのは発見でした。

そして、またも原曲のそこはかとなく漂っていたネヴァーギブアップ要素を、完全にギブアップ要素に塗り替えている。
暗い曲が好きなため、ついついそうなってしまうとも言えます。

原曲と、詞の意味もかなり変わりました。
原曲が、カネを数えるなら星を数えようじゃないか、という、呑気の中に真実が光る的な嫌儲主義なのに対し、この歌詞だと、大人になって変わってしまった男女も、ときに昔の美しい空を思い出す(けど、所詮人なので裏切りあってついには死にますよね)、というノスタルジーに振れた内容になってます。
これは改変ですね。原作者がアーシュラ・k・ル=グウィンだったら、吾郎さんにキレてるところです。

まあでも、その実ぜんぜん出来には満足しています。
原曲の鋭さ、それはなんとか失っていないかな、と。
そんな自画自賛を残して、本稿は終わりといたします。

あ、そうそう!  もう一つ。
タイトルにつけた「是空」は、もちろん般若心経の一節、色即是空の是空です。
色即是空とは、人間が知覚できる一切はこれ、空無である、という意味で、カネに執着する者を冷笑している感が出るかな、と思ってつけました。
また、空を「そら」と仮定したなら、人含め万物は空に還る、という意味も含めたり出来るかなあと。それだけです。

ここまでありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?