夏と幽霊と灯篭の話をしようか
お盆も終わり、夏休みも終わり、もう9月になり始めた昨今、皆様どうお過ごしでしょうか
どうも、クーラーの無い中えいやそりゃってネタを捻り出したり漫然と次の作品とか考えていたらいつの間にか更新から1年経っていた大バカ野郎こと紅月シオンです
どうにも夏は苦手です、起きれば身体は汗臭い
外に出れば服に汗が張り付く、家の中に侵略型恐怖生命体は湧く、もうずっと夜ならいいのになんて思うくらいにはほんとに夏が苦手です
さて夏といえば今年の夏は皆様どう過ごされましたでしょうか?
俺は前述の通り「何の成果も得られませんでした!!!」状態でした
いやね、プロットとか設定とかは練りに練ってるのですよ
でも分かりやすい更新を何もしてないせいでサボってるんじゃないかと思われる日々
たまたま見つけた都合のいいネタをそんなすぐに作品として昇華出来るわけないでしょうに
そろそろタイトルの話しろよと思われるのでしますが嫌いな季節とはいえ楽しいことはあります
夏祭り、花火大会、そして灯篭流し
どれもリア充向けのイベントでいわゆる陰のものである俺には眩しいものなのだが今年は灯篭流しには参加出来た
灯篭流しと言えば川を埋め尽くす程の灯篭が流れてくると思われるかもしれないが、流石に昨今ではそこまで派手なものは近辺では出来ない
まぁ火を使うし幾つも灯篭がくっ付いたら下手すれば火災が発生するから仕方ないとはいえ傍目から見れば少し地味なのは否めない
しかし不規則に流れていく灯篭を見ると少しだけ思うところはある
元々この祭りは亡くなった人を弔うために行われるものだ
川を通じて魂が彼岸へ帰れるように祈る祭りだ
ならばその渡し舟こそがきっと灯篭なのだろう
川の流れと言えばそれまでだが隣の灯篭と共に流れていくのは竹馬の友のようにも見える
1人で流れていくのは最期まで孤高であろうとするようにも見える
観客ゆえに傍から眺めるしか出来ないが灯篭が流れるのを見るとその人たちの生き方をなんとなく想像してしまう
これもきっと作家としての性なのだろう
もしかしたら夏は幽霊のための季節なのかもしれない
お盆や灯篭流しは彼らが帰って来れる唯一の時間
埋められなかった隙間を埋められる数少ない時間なのかもしれない
だけどいつまでもそばに居ることは出来ないから期限があるのかもしれない
そんな事を考えていたら今年の夏は終わってしまった
別に季節に関連付けて作品を投稿しなくてもいいとは思うのだがきっとこのネタが日の目を浴びるのは来年かもしれない
それまでは温めつつ別のネタを探すとしましょう
なぁに、出すまで6年も待った作品もあったんだ
次もきっといい作品になるさ
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