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芸術家は稼げない?~ラ・ボエームより
*YouTubeはラ・ボエームより、ムゼッタのワルツ
お金はあるにこしたことがない。とはいえ、自分たちの生き方ではお金は稼げない。夢をもち、自分がやりたいこと・ライフワークをしていないと人生の意味がないというのに。オペラ『ラ・ボエーム』には、そんな昔の芸術家たちが出てきます。
でも、もし今、その主人公たちが生きていたとしたら、お金持ちになれたかもしれませんね。詩人、画家、音楽家、哲学者が登場するんですが、AIのある現代、創造性という意味で、とても重要な位置を占める職業です。アメリカのトップの大学では、自然科学系であっても学ばれている科目ばかりです。
『ラ・ボエーム』の主人公たちが現代にワープした物語を創ったとしたら・・・。NFTやストリーミングサービス、Kindle出版をしたり、SNSを駆使してお金を儲けていて、涙を流して感動できるせっかくの悲劇が、喜劇にかわっているかもしれないですね。ふと思ったんですが、日本の芸術大学や文学部で、NFTを使ったお金の作り方等の授業があったらよいのではないか、と。
それはさておき、このオペラをベースにしたミュージカルが、現代にあります。映画化もされました。世界中で大ヒットした『レント』です。こちらは、ドラッグ・エイズ・貧困・同性愛という社会的な葛藤の中で、それぞれが夢を持ちながらも、厳しい現実に直面して苦しみながら日々を過ごしている物語です。
私だったら、きっと、こちらも喜劇にしてしまうので、悲劇作家には向かないかもしれません。
*上記YouTubeは、オペラ『ラ・ボエーム』全編です。