学生から社会人になるという違和感
私は学生の時から社会人になるということに対して違和感を持っていました。
一日の大半を(おそらくつまらない)仕事に費やし、上司にへこへこしなければならないのかと。その割にはそれほど対して金額をもらえる訳ではないと考えていました。
中学生くらいから自分には社会人なんて絶対無理だとずっと思っていました。
大学生になり就活をしなければならないという時期には周りの環境に流されて活動をはじめました。中学生が高校受験するみたいにみんな頑張ってるから正社員にはならないといけないだろうという考えは私にもありました。
当時やりたいこと仕事なんてまるでなく、昔講義でとったことのある物流関係が面白いと思ったことがあったためそれで物流関係の企業を中心に受けていこうと考えました。
当時英語の勉強に夢中になっていて他のことが頭に入っていませんでした。
その時就職活動を早く終えれば安く留学ができるチャンスがあったので早く就活を終わらせたいと考えて自分の大学で内定をもらったことのある企業を中心に受けはじめました。
早めに活動をしていたということもあり、半年くらいで活動を終えることができました。無事留学も終えることができました。
就職した後も英語熱が冷めることはなく仕事が終わると急いで帰り、ひたすら英語を勉強していました。日中はフォークリフトに乗ったり、出荷作業などの現場作業をする。
帰ったらスターバックスでひたすら英語を勉強するの繰り返しでした。また、休日も英語のイベントに参加してひたすら自分の英語力を磨いていました。
そうした日々を送っているうちに自分の心の中でなんか違うなという思いが芽生えてきました。
理想と現実のギャップを強く感じていました。仕事以外の時間は英語に時間を使い、日中は興味のない仕事をする。英語のイベントではキラキラした理想的な人たちがいて自分と違いに苦しんでいました。
何もしない方が楽なので何もせずかといって何もしませんでした。そうこうしているうちに2年ほど経ちました。
それまでは休日に英語で色々な人とコミュニケーションを取るのが楽しくて我慢できていた部分はあったのですが突然限界がきて仕事を辞めてしまいました。
仕事を辞めてから本当に楽になった気がしました。ずっと前からもう興味を失っていて責任感だけで仕事をしていたからです。それからしばらく休んだり、色々なところに旅をしました。
そうしているとお金がだんだんとなくなってきて余裕がなくなってきました。そこでお金がない辛さと働かなきゃという気持ちが少しずつ湧いてきました。そこから面白そうな派遣のバイトをちょくちょくはじめました。
まずはリゾートバイトをしました。ここでは腐ったご飯を出されたり条件と違う住処だったりトラブルが連発しました。しかし、一緒に派遣されてきた人がとてもその人のおかげでなんとか終えることができました。
それからは単発のイベントの運営のアルバイトをしはじめました。これは音楽が好きな人にはとても良いアルバイトだと思いました。
それに関連して子供向けのワークショップのアルバイトもはじめました。これは意外にも自分に合ってるなっと思いました。子供好きだし、色々なところへいけるという点がとても良いのです。
またイベント系で探している時某コンビニの展覧会のバイトがあり、その会社が陳列の仕事もしていることも知りました。それがきっかけで陳列のバイトもはじめました。
ワークショップと陳列は今も続けています。2つ合わせて20日以上働く月もだんだん出てきて普通の正社員と変わらないくらいになってきました。
また、当然歴も長くなってきたのでリーダー的なことをやることもあります。ここ最近はこれだけ真剣に働いているなら正社員で何か探したほうがいいのではないかと思いはじめました。
色々なアルバイトをするうちに自分って努力すれば割となんでもできるんじゃないかと思えるようになってきました。アルバイトとはいえ働く中でこれから働いていく自信というものが少しずつ湧いてきたのです。
それに段々とフリーターである自分に空虚感を感じはじめてきました。いくら頑張っても社会的な信用は正社員に比べたら薄いこととやることがあまり変わらないということに退屈になってきました。
正社員や契約社員の方が色々なことにチャレンジできて刺激的な日々をおくれるのではないかと思いはじめてきました。その上でフリーターより休日も給料もあるならなお良いなと思います。
けれどもフリーターの生活が役に立たなかったかというとそうだとは思いません。世の中には色々な人がいるのだなと気づかされました。今まで生きてきた狭い世界を広げることができました。
これからもフリーターはしばらく続くと思いますが、興味のある仕事があったら契約社員や社員を目指したいと思っています。なぜならもっと色々刺激を仕事から得たいからです。