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我が家のカンタン怪談話し〈2〉

小学生の時だった。
二階の机に自動鉛筆削りがあり、私は色鉛筆を削ろうとした。
1本目を削り、2本目を削り出したとき、
甲高い女の大きな声で、
「イヒヒヒヒ!」
と笑われた。
和室が二間続きで、隣りの和室から聴こえた。
その時は家には私一人で誰も居なかった。
ちょっとだけ、イヒヒヒってありきたりだなと頭をかすったが、とにかく恐怖した。
「誰!?」と言ってみたが、静まり返っていた。

色鉛筆を持って慌てて一階に逃げた。

嫌な家だった。

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