『時実新子集 私版・短詩型文学全書川柳篇』を読む

母を捨てに石ころ道の乳母車
今の期待は津波がくるというそれだけ
生きる終日鯨の墓が燃えている
生きて書く悪行の数花の日々

『時実新子集 私版・短詩型文学全書川柳篇』より

第一句集『新子』以降10年(1964〜1973)の作品から231句を収録している句集です。

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