『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #11

連名で祝う一人の男の死
生が始まる父の屈葬キラキラみつむ
その日女はマヌカンよりも軽くなる筈
愛のふしぎのオレンジ色の放心で
明るい穴で女は骨を砕かれる
ビスケットほのぼの悪の湧く夜かな

『時実新子1955〜1998全句集』より

1965年、新子36歳の句から6句引用しました。

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暮田真名
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