『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #34

眼の中に港が映り以後不明
牛の背にまたもやヒコーキが落ちる
秋になる前のうすむらさきに死ぬ
憎しみを抜けんとしては絵に刺さる
マスコミにもっとも遠い緑色
また書くよ腰のあたりのネジ巻いて

『時実新子1955〜1998全句集』より

1988年、新子59歳の句から6句引用しました。

いただいたサポートは「川柳句会こんとん」の運営に使わせていただきます。