『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #18

舌という不思議なものを見る鏡
まぼろしを掴む短い手足かな
雨のエアポート味方を売って来た
翼得て木馬絶望感いだく
巻貝の中 暁の影が射す
太郎は死んでしまったけれど手紙書く

『時実新子1955〜1998全句集』より

1972年、新子43歳の句から句引用しました。

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