『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #12

なぞなぞを解いてさびしい旅となる
軽蔑の矢のただ中に透きとおる
ピラニアの飼われておぼろなる殺意
割れたコップの明るい影を拾っている
みんな善人で銃殺刑である
わたしの丘で砕けるたてがみの緋色

『時実新子1955〜1998全句集』より

1966年、新子37歳の句から6句引用しました。

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