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人を好きでいたい
人を好きでいたい。純粋な気持ちで人と接したい。それなのに、今は人を"信じる"という行為そのものが億劫になってきたように感じる。
自分の持病に振り回され、自分自身のこともわからなくなって疲れ果てている。そんな状態では勿論、他人のことを考える余裕などない。全てがどうでもいい。私が死んだら、友人は悲しんでくれるのだろうか?きっとみんな、私の事なんて忘れてのうのうと生きるんだろうな。そう考えただけで自分の胸の奥の奥あたりがキュッとなって、息が上手く吸えなくなる。
元々私は人が好きで、お喋りで、警戒心は強いが一度自分のテリトリーに入れるととことん信用してしまうタチだった。警戒心の強いネコ科の動物みたいだ。
今の病気を患ってから、人を上手く信用出来なくなり、意図的に外部との接触を遮断することが増え、『人を信用しない』『期待しない』ことをやっと覚えつつある。信じられるのは自分だけとはよく言うものだが、私はまだ自分のことすらも信用出来ない。だから尚更、他人のことなど信用出来るわけがないのだ。うつ状態になって落ち込んだ瞬間から人が変わったように心の中では攻撃的な自分が顔を出す。人を呪う。周りの人間全員が敵になる。誰のことも信用出来ない。信じちゃいけない。孤独に慣れるしか方法がない。わからない。
そんなことをぐるぐると考えては、死にたくなって、薬を飲んで、寝る。いつまでこんな生活が続くのだろう。
人を好きでいたいし、仲の良い友達とまた楽しく笑い合いたいのに、それを拒否して殻に閉じこもろうとする自分がいる。一体自分が何をしたいのかがわからなくなって、惨めになる。孤独感に支配されて苦しむ。自分が孤独だと感じているいまこの瞬間、誰かが幸福を味わっているのだと思うと嫉妬で頭がイカれそうである。
早く人を辞めたい。